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諸星大二郎・パート3 @漫画/雑誌

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スレ番号: 7 : [諸星大二郎・パート3 ] 表示した回数 : 380PV , タグ : [] 削除
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1 : 巣鴨のままで:2010/05/20 16:34:07 削除
ご要望に応え、第3弾。
テーマはモロ☆ならなんでもどーぞ。

なんでしたら、作品に対する批判・感想など書いていただければ。
ディープに語りましょう。
2 : もぐ◆0K2Mab6QCU : 2010/05/24 03:09:08 削除


>>1 巣鴨さん
スレ立てありがとうございます♪( ^∀^)
なんか画像のワラワラと出てくる小さなキャラは、
宮崎アニメでも見たような気が。w^^;
宮崎駿も諸☆先生の影響を受けたのでしょうか?


3 : 巣鴨のままで◆xrp3TO2iwc : 2010/05/24 07:58:06 削除

これは2ちゃんねるで得た情報ですが…

151 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日: 2000/12/08(金) 02:11

>2 宮崎駿が諸星の影響下にあるのは確かですよね。
  「もののけ姫」イコール「マッドメン」だし。
  ナウシカなんて首だけすげかえてるだけで、
  まんま、諸星タッチだし。でもあの線の震えまでは
  模倣できなかったが。

  
156 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/12/08(金) 10:05

>>151
宮崎駿はさ、シャープな線が描けないってとこが似てるだけでしょ。
多分東映時代(若しくはそれ以前から)ああいうタッチじゃないかな。
影響下とか模倣ってのはちょっとあなたの想像力の翼が広がりすぎでは。


4 : 巣鴨のままで◆xrp3TO2iwc : 2010/05/24 07:58:35 削除
57 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/12/08(金) 20:33

模倣は行き過ぎだけど、影響はあるでしょ。宮崎さん。
『マッドメン』のアエンの巨大さの描写に感銘を受けて、
『ナウシカ』を諸星先生に描いて欲しかったと
言ってたくらいだから。


165 名前: 本人談 投稿日: 2000/12/14(木) 13:13

「ぼくはあまり人をうらやましいとか思わない人間なんだけど、この人だけはうらやましいと思う」

 宮崎駿


166 名前: 本人談2 投稿日: 2000/12/14(木) 13:14

「失楽園が好きだなあ」

 宮崎駿


おれはほとんど読んでいませんが、
『栞と紙魚子シリーズ』に触発されて『ポニョ』が作られたのは有名らしいです。


5 : LEF◆vlf741DAn. : 2010/05/24 10:03:21 削除
>>2
なんか、少年がネズミみたいな餓鬼を飼ってて、
自分のお母さんまで、それに食べさせてしまう話を思い出しました(怖

週末、家中の大掃除してて、
古い書籍などを整理してたら、何冊か諸星大二郎の本が出てきた。
『暗黒神話』ハッケン!
記憶では、あと4冊ぐらいがどこかにあるはず・・・


6 : 巣鴨のままで◆xrp3TO2iwc : 2010/05/25 02:56:30 削除


>5
それって、日野日出志の『はつかねずみ』じゃないですか?
角川ホラー文庫のホラーコミック傑作選・第1集『HOLY』に収録されているのを、
読んだことがあります。

似たようなホラーマンガ傑作選で、文春文庫ビジュアル版で3冊ほど出てるはず。
この3冊にもモロ☆がセレクトされてるあたりは、さすがというべきでしょう。

ちなみにみなさんは、モロ☆作品とのファーストコンタクトは何だったんでしょうか?
おれは小学校低学年のころ、本屋で『妖怪ハンター』のタイトルだけでビビビッときて、
パラパラ頁をめくったんですが、いきなり文字数が多くてついていけませんでした。

ただ子供ながら、この作者の本は立ち読みで済ませるべきではない、
そして、相当、参考文献などの資料を駆使した作品であることは見抜きました。
そのときは買い逃したのですが、次に出会ったのが『暗黒神話』でして、
これもいきなり文字数が多すぎて、尻込みした記憶があります。
で、鎖でつながれたタケミナカタが見開きで現われるシーンで、軽いトラウマを残したほど。
(『妖怪ハンター』の場合は、まさおの父とヒルコが融合した姿だった)

おれは正当派な入り方だと思います。
人に聞くところによると、かなりマニアックなSF短編から傾倒していった方もいるようです。

7 : LEF◆vlf741DAn. : 2010/05/25 14:51:35 削除
> それって、日野日出志の『はつかねずみ』じゃないですか?

いえ、諸星作品ですが、ずいぶん昔に読んだのでハッキリ覚えてないのですよ。
主人公が変な生き物(?)を拾ってくるんですよね。
それがボリボリと死体を食べる。そして、最終的には母親まで締めてしまい、
その母親まで食べさせてしまう・・・みたいな。
『アダムの肋骨』に入ってた話かな・・・?

> 角川ホラー文庫のホラーコミック傑作選・第1集『HOLY』

あ、それ持ってますよ(笑
たしか、諸星作品は『小人怪』ですね。
ネズミ達が小人になり主人公の営みを真似をして、隣人の情事を覗き見し、
自慰にふける姿までで真似したところで、激怒した彼に踏み潰される。
踏みつけたのは自分自身であり、それは最後に幻の体験だったと知るのだが、
果たして夢は真か・・・果てまた。

そんな話でしたね。


8 : LEF◆vlf741DAn. : 2010/05/25 15:13:24 削除


なんかね・・・、その話には、こういう変なネズミみたいな奴が
沢山出てきたような気がするんだけど、もしかしたら、
高橋留美子の読み切りと記憶が混ざってるのかも知れない・・

う~ん・・・


9 : 巣鴨のままで◆xrp3TO2iwc : 2010/05/25 16:13:06 削除



>>7
あ~~~ッ! お恥ずかしい!
そりゃ、『不安の立像』に収録されている『袋の中』だわ!

革の袋の中に、ゴミ捨て場で拾ってきた得体の知れないモノを飼う話ですね。
少年は餌付けして育てるんですが、そいつは徐々にもっとくれ、もっとくれと要求してくる……
高校生になったころ、厳格だった父が亡くなる。父にしかなつかなかった猫を袋の中に放り込み、
バリバリ噛み砕かれるのを、彼は通夜の間じゅう、オナニーに耽っていた。(そのワンショットは
シルエットによる演出が施されている)
それだけで飽き足らず、そいつは人間の身体をも欲しがるようになる……

カニバリズム、近親相姦、ましてや死姦、となんでもありのテーマが詰まっており、
モロ☆・悪趣味パワーが炸裂しています。ヒジョーに濃い~内容なので、
一度読んだら忘れられないにちがいありませんね。

本作は初期のころの短編の中でも屈指の出来栄えを誇ります。モロ☆が1978年に29歳のときに描いてます。
よって、当時としては絵はウマイ部類に入ると思う。背景もよく書き込んでいる方。
ただ、ちょっとキャラクターの描き方に統一感がなかったりするのがネックなんですが。
集英社ジャンプスーパーコミックス『不安の立像』を所持しておられるなら、P.152をご覧になってください。

彼が逆上し、母を絞め殺してしまったあとの絵です。(つまり、最下段のショット)
動揺し、壁に背中をぶつけるシーンがあるんですが、あきらかに頭のサイズと肩幅のバランスがおかしい。
もともと人物のデッサンはナニな実力なんですが、ここはみなさんツッコミ入れる箇所ではないでしょうか?

あ……それとも、恋愛感情を抱いていた母を殺害してしまい、
「取り返しのつかないことをしてしまった!」という心の揺れを訴えたくて、こんなアンバランスな構図になったのか?

すみません、今から仕事に出かけます……。帰ってくるのは深夜2時すぎです。


10 : LEF◆vlf741DAn. : 2010/05/30 17:06:02 削除
>>8で書いた変なネズミの餓鬼が出てくる短編は
高橋留美子のでした・・・諸星大二郎の『袋の中』とやや似てるので、
彼女も多少影響うけてたのですかね・・。

ちなみに、『アダムの肋骨』出てきましたよ(笑
その中にも収録されてました。

> あきらかに頭のサイズと肩幅のバランスがおかしい。

・・・確かに(笑

しかし、そのアンバランスさが、妙に物語の不条理というか、
不気味さを醸し出してて、いい感じに作用してるかもなどと
勝手に解釈しましたが、アンバランスといえば、
『小人の国』(題名ちがうかも)で、リリパットと呼ばれる子供の容姿を
持つ大人たちの世界が描かれてましたね。

絵柄もそうでしたが、話も設定も「アンバランス」で始終覆われた
不思議な魅力があったように思います。

諸星大二郎の魅力って、異質なもの同士が絡み合って一つの物語を
形勢していくところに「あ、そんな解釈があったのか?」みたいな
面白さがあると思うのですが、どうでしょうかね。

『孔子暗黒伝』を読み返して、ちょっと思った程度の感想ですが。




11 : 巣鴨のままで◆xrp3TO2iwc : 2010/05/30 22:55:40 削除


>>10
1982年初版のコミック『アダムの肋骨』にも収録されてるみたいですね。そっちは持ってないわ。
もちろん高橋留美子も影響を受けてるのは有名ですよ。
記憶がおぼろげなんですが、たしか『うる星やつら』でも、諸星あたる(モロ☆と姓が一緒なのはこれいかに?)の
部屋の本棚には妖怪ハンターなどが並んでたって聞いたような……

新装版『うる星やつら』では、「34人の著名人がラムちゃんを描く!!」のうちの1人に選ばれ
(高橋氏が依頼したそうです。ちなみにモロ☆の朋友、星野之宣も選ばれてたりして)、
33巻にて挿絵がプレゼントされてるそうです。


12 : 巣鴨のままで◆xrp3TO2iwc : 2010/05/31 00:28:13 削除
モロ☆のWikipedia調べたら、やはり『うる星やつら』の諸星あたるは氏の苗字からつけられたみたいですね。

ちなみに『袋の中』について思うことがあり、長話をひとつ。
袋の中の得体の知れないモノの正体は、己を映し出す水鏡であり、強暴な自我でもあるのではないでしょうか。
この手法は『袋の中』だけにとどまらず、『不安の立像』にも当てはまるし、『子供の遊び』もそうですね。
『ぼくとフリオと校庭で』に収録されている『影の街』ですら同じです。どうも、モロ☆はこの手のオチが好きみたい。
(ご存知かと思いますが、『影の街』は庵野秀明の『エヴァンゲリオン』の元ネタだそうです。なんで、コレに影響を?
と首をひねらずにはいられないのですが……)

13 : 巣鴨のままで◆xrp3TO2iwc : 2010/05/31 00:29:15 削除
ここでちょっと脱線しちゃう。

不謹慎な話で申し訳ない。1997年、神戸須磨区児童連続殺傷事件で逮捕された「酒鬼薔薇聖斗」こと、
少年Aが神戸少年鑑別所に収容されたのちに書いた作文(『懲役13年』と題されている)が、実に興味深い。
ソースは↓だが、ちょっと引用させてもらう。
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/koube.htm

1、いつの世も…、同じ事の繰り返しである。
止めようのないものは止められぬし、
殺せようのないものは殺せない。
時にはそれが、自分の中に住んでいることもある…
「魔物」である。
仮定された「脳内宇宙」の理想郷で、無限に暗くそして深い防臭漂う
心の独房の中…

(中略)

4、今まで生きてきた中で、『敵』とはほぼ当たり前の存在のように思える。
良き敵、悪い敵、愉快な敵、不愉快な敵、破滅させられそうになった敵。
しかし最近、このような敵はどれも取るに足りぬちっぽけな存在であることに気づいた。
そして1つの「答え」が俺の脳裏を駆けめぐった。
「人生において、最大の敵とは、自分自身なのである。」

5、魔物(自分)と闘う者は、その過程で自分自身も魔物になることがないよう、
気をつけねばならない。
深淵をのぞき込むとき、その深淵もこちらを見つめているのである。
「人の世の旅路の半ば、ふと気がつくと、俺は真っ直ぐな道を見失い、暗い森に迷い込んでいた」

14 : 巣鴨のままで◆xrp3TO2iwc : 2010/05/31 00:30:21 削除
新潮文庫・高山文彦氏の著書『地獄の季節「酒鬼薔薇聖斗」がいた場所』によりますと、
この作文は映画『プレデター2』、ノンフィクションノベライズ『診断名サイコパス・身近にひそむ異常人格者たち』、
優れたサイコミステリー小説の『悪い種子』、最後の5に至っては、ニーチェの著書『ツァラトゥストラ』、
『FBI心理分析官・異常殺人者たちの素顔に迫る手記』、ダンテの『神曲』……からの引用というか、
要はパクリで構成(そういや、例の犯行声明文も宮下あきらのマンガから拝借したんだったな……)された文なのですが、
考えさせられるものがあると思いませんか? 
妙に説得力があり、この作文を一読して、すぐにモロ☆の『袋の中』を思い出したんです。

15 : LEF◆vlf741DAn. : 2010/06/03 11:48:50 削除
諸星あたるが、諸星大二郎から来てたというのは、初めてしりましたよ(´A`
おどろきです。

初期のうる星って梅図かずおから影響受けてるのかと思ってたけど、
むしろ諸星大二郎からの影響が大なのかと思います。
考えてみれば、異世界と被ることで現実が歪んでくるなんて設定は、
いかにもそれっぽいですよね。

節分、鬼ごっこ、銭湯、…さり気ない文化が、宇宙人というフィルターを
通すと、途端に亜日常性へと陥ってくるあたり、留美子ワールドの魅力でしたが、
良く考えてみれば、諸星ワールドが先駆的だと思いますね。

ちょっとキザって文化人類学的な言葉「ブリコラーシュ」なんていいますが、
その手法がホント上手いと思う。
『暗黒神話』なんて、最後に馬の首星雲が出てきたとき、

そこにつなげたか!?と意外性にびっくり。

ブリコラーシュ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5

16 : LEF◆vlf741DAn. : 2010/06/03 12:11:53 削除
ニーチェが出てきたので、
彼の『悲劇の誕生』という初期本を読み返してみたのですが、
諸星ワールドがブリコラージュする素材たちは、
神話の中に潜む「デュオニソス」的な要素に富んでいるなぁ…と。

ニーチェ自身はその著書でギリシア文化形成を、
神話の中から、英雄(アポロン)的なものと、
禍々しい(デュオニソス)的なものとに分けて考えた。

英雄的なギリシア建築群の背後で行われていた祭事に潜む
肉欲的な饗宴こそ、ギリシアの文化形成の中心となったものだと。

デュオニソスとは酒の神で、一般にはバッカスと呼ばれる存在。
(実際ギリシアにはディオニソス教団というものが存在し、
中世サバトのルーツでもあるとか)

近代以降は、客観的な均質性を前提として思考することが
哲学の根本であり、ヘーゲルは弁証法を通じて
「言葉によってそれが為されるのだ」と一度まとめたのですが、

ニーチェは、
いや、もっと肉体から発生する様々な欲求や禍々しいものこそが、
その基点なのだ、と
デカルト~ヘーゲルに至るドイツの観念論を、
一度ヒックリ返したと言います。

諸星大二郎が漫画を通じて、様々な英雄神たちを
禍々しい姿として描く様子は、
ニーチェの言う「強いニヒリズム」を感じるし、
諸星大二郎自身は、確かに異才のクリエイターですね。

17 : LEF◆vlf741DAn. : 2010/06/15 14:52:51 削除
瓜子姫の出てくる話って、妖怪ハンターだったかな。
これも高橋留美子の漫画とイメージが被ってて、
混乱気味・・・


18 : LEF◆vlf741DAn. : 2010/06/28 21:59:13 削除
ブリコラージュというのは、(笑

簡単にいえば、未開社会の人々が手身近にあるものを工夫して
何らかの道具をこしらえてそれを意外な利用の仕方にまで昇華させることを言いますが、
文化人類学の用語から派生して、いまでは、ポストモダン思想の一つの
キーワードとなってます。

手早く言えば、身近にある素材を上手く組み合わせながら、
一つの意外なストーリーにしたてあげる手法が諸星大二郎は優れてるな・・と
そういう感想です。



19 : 巣鴨のままで◆xrp3TO2iwc : 2010/06/28 23:22:55 削除
LEFさんは、もぐもぐを去っていないんですね。ありがたい!

すみません、今から夜勤に出かけないといけないんで、
明日の昼前後にでもここへレスします。
なんとかモロ☆スレも続けていきましょう!


20 : LEF◆vlf741DAn. : 2010/06/29 01:16:35 削除
>>19
もぐさんから是非、巣鴨さんのお話相手に・・・とお願いがありまして(笑
というのは冗談ですが、けっこう適当なことを、もっともらしく書く癖が
ありますので、自分の意味不明な文章は、基本スルーで結構ですよ(笑

昔、よく読んだ漫画なんですが、記憶の底に埋もれてたのを
このスレッドで掘り起こせたので、非常によかったかなと。


21 : 巣鴨のままで◆xrp3TO2iwc : 2010/06/29 13:07:52 削除


>>20
もぐさんから通達ですと? じ……じゃないと、このスレは巣鴨の公開オナニーになるからでしょうか?

とはいえ、当スレは話相手がいないと、次が進まないので滞りがちだったので助かります。
最近は放置プレイにしてました。だってLEFさん、レベルの高い一手を打ってくるので、どう迎え撃つか頭を悩ませていたんですよ。
(ブリコラージュって、なんじゃい!)レスするからには、ありきたりなものは書きたくないし。


おれは単細胞なのでしょうか。
『暗黒神話』に出てくる暗黒神に関しては、純粋に、ストレートに、遮光器土偶をモチーフにしたと思います。
てか、オオナムチのデザインはそのものですし。タケミナカタですら縄目の文様とおぼしいコブでソレとわかります。

妖怪ハンターシリーズの『天孫降臨』(集英社出版)にて、『闇の客人(まろうど)』で稗田がこう独白してます。
「異界(ニライカナイも同様)…常世とは幸をもたらす神の国であるとともに、禍いが来る源でもあるのだ……」
古来、神はありがたい対象ですが、と同時に災厄を呼ぶものも存在したと言われてました。
コインの表裏があるように、バクチ的に神を迎える奇祭があった。今でこそ日本各地に伝わる奇祭といえども、
観光客を集めたいがために、良い神のみを招く健全な祭へとアレンジされています。


22 : 巣鴨のままで◆xrp3TO2iwc : 2010/06/29 13:13:39 削除


遮光器土偶に関して

基本的に土偶は壊れた状態で出土するケースが圧倒的に多い。人為的に壊して埋めた説が有力で、これを『共感呪術』といった。
足を病んだ人がいれば、土偶の足を欠損させる。腕なら土偶もまた腕を切断。身代わりを作ることで人の回復を祈祷したらしい。
とりわけ脚部の片方を故意に壊した例が多く、祭祀の際に欠損・破壊し、災厄などをはらうことを目的に作られたという説が有力視されている。
また、大半の土偶は人体を大きくデフォルメして強調され、女性の生殖機能を強調していることから、
豊穣、多産などを祈る意味合いがあったものと推定する説も。その他には、神像、女神像、精霊、護符、呪物などの多様な説がある。

何をモデルにしたか長年、考古学上の謎とされていたが、昭和30年ごろ、旧ソ連のA・カザンツェフ氏が、
太古に地球を訪れた宇宙服を着た異星人をモデルにしたものだと発表して反響を呼んだそうです。(古代宇宙飛行士説)
たしかに頭部と胴体はリベットのようなもので連結されており、口のあたりには呼吸フィルターに見えなくもない。
横筋入りの巨大な服は、異星人にとって強烈すぎる地球上の紫外線をカットするためのものと解釈すれば説明がつく。
一説によると、NASAはカザンツェフの説を真摯に受け止めた結果、この日本製の土偶をモデルにして宇宙服を開発したといわれているそうでして。

ちょっと記憶がおぼろげなので申し訳ないのですが、こういった形代(かたしろ)を土でこねてこしらえ、これに『悪神』を宿し、
打ち壊して、人間にふりかかる災いを未然に防ぐといった使われ方をしたと聞いたことがあります。
言わば擬似的な『神殺し』というか。なんの本で得た知識か、ちょっと憶えていませんね……
奇しくも、現代でも受け継がれている『丑の刻参り』(京都上京区か左京区あたりの神社では未だに行われているそうな)は、
こういった延長だったのではなかろうか。

このように、古来より『神』とは禍々しい存在でもあったそうなので、モロ☆の描く邪神じみたそれは、
まんざら奇をてらったものでもないわけですね。

23 : 巣鴨のままで◆xrp3TO2iwc : 2010/06/29 13:17:21 削除


ちなみに、モロ☆の無二の朋友(こちらもモロ☆に次ぐ第9回手塚賞受賞者)星野之宣氏が描く
『宗像教授異考録』第1集に収録されている『巫女の血脈』で、大胆な自論を展開しています。
以下、ちょっと結論をピックアップしてみます。

>縄文時代の後期、すでにそのころから東北を取り巻く一体で盲目の巫女(シャーマン)たちが村々を回り、
病気・怪我の治療や『口寄せ』をおこなっていた。
しかしながら晩期の気候は寒冷化が激しく、おいそれと巡回もままならなくなった。
そのころからシャーマンの身代わりが作られるようになった。シャーマン自身の手により、魂を封じ込めなければならない。
指先の感覚でそれとわかるように、その姿はデフォルメされ、あのような奇妙な形へとなった。
その特徴は上述の遮光器のような目に加え、大きな臀部、乳、太ももと女性をかたどっていることだと。

つまり、村を守護し、病気や怪我に備えるシャーマンの『形代』(代用)だった。


24 : 巣鴨のままで◆xrp3TO2iwc : 2010/06/29 13:18:54 削除
2ちゃんねるの土偶・埴輪スレでは、こんな大胆な仮説を唱える方が……

104 :出土地不明:2005/08/17(水) 14:26:48 ID:D93Rp/O7
土偶は土で作った偶像(アイドル)。そう、学者は面と認めないが、その多くはセンズリ用またはハリカタとしての実用品と思われる。
土偶に男性像が圧倒的に少ないのに気付かないか? あの南極1号を思わせる無防備な風貌と極端に性器・臀部が強調された立体像は
視覚的に愉しんだり、撫で擦ったり、色々に使われたのだろう。 よく欠けて出土するのも意中の異性をゲットする為の呪いとも
考えられる。
これに対して埴輪は墳丘から多く出るように代用副葬品としての性格が強いのだろう。殉死の代替用品だったのかもしれない。
生者に対応した性器や臀部だけをシンボル化したような土偶に対して、死者の死後の生活をシンボル化した埴輪の用法の違いが
あるのだと思われる。


……たしかに、確証がないわけだから、なきにしもあらずの発想だとは思うが。
結局、人間は(特にオスは)いつの時代もエロは必要不可欠だったということか。

ちと本題から外れたな。悪い癖が出ちゃった。


25 : 巣鴨のままで◆xrp3TO2iwc : 2010/06/29 13:20:34 削除
>>17
>瓜子姫の出てくる話って、妖怪ハンターだったかな。

ですね。『海竜祭の夜』と、上でも書きましたが『天孫降臨』に続編的なものがあります。
またよけいなことを書いてしまって恐縮なのですが、星野之宣氏の『宗像教授伝奇考』の第3集にも、
瓜子姫をテーマにしたエピソードがあります。これは明らかにモロ☆に対抗した別種の解釈をなされています。
血なまぐさいグリム童話版のシンデレラと瓜子姫伝説の類似性、そして縄文時代には生贄の儀式があったということ。
興味があれば参照されたし。


26 : 名無し : 2010/06/29 13:27:16 削除
あらためましてBSマンガ夜話 「ぼくとフリオと校庭で」 諸星大二郎編。
ちょっと重いのがネックですが。

http://video.mapion.co.jp/video/watch/ad03d811005771f5?kw=%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC%E5%A4%9C%E8%A9%B1&page=1

27 : LEF◆vlf741DAn. : 2010/06/30 16:20:33 削除
> 遮光器土偶をモチーフ

確かに、デザインは土偶でしょうね。
自分が興味を持ったのは、オオナムチやその他の神々が
禍々しい存在として、異形の姿になっていること、
そして、日本神話の神族が、インドのヒンズーの神々、
特にアートマンやブラフマーとの関わりの中でその眷属として
表されてる点でした。

> コインの表裏があるように、バクチ的に神を迎える奇祭があった

その辺りがまさに前述したニーチェの『悲劇の誕生』の中に出てくる
英雄的なものと呪術的なものの分析と似てる・・・いや、結局、
地域は違えど、ギリシアだろうと日本だろうと同じ人間なので、
集合的意識から神話が生まれるというユングみたいな観点に立てば、
全ての神話にはコインの裏表が存在するという事になりそうですね。

つまり、各神話の中にある、コインの裏表そういったものを
一つの構造として共通性を見出し、その禍々しいもの、
ディオニソス的なものを、うまく組み合わせていくことで、
一国、一地域の神話に過ぎなかったものが、暗黒の神話として
大きく物語化できたというか。

まぁ、最後に唐突に馬ノ首星雲が登場したときには、
じゃ、かつてのスサノオが高天原を荒らしまわったという話は
未来の予言だったのか、それとも過去にあったのか?
という疑問は残ったりしてますが(笑

> このように、古来より『神』とは禍々しい存在でもあったそうなので、
> モロ☆の描く邪神じみたそれは、
> まんざら奇をてらったものでもないわけですね。

さすが巣鴨さん、自分の言いたかったことはそういう事なのですよ。


28 : LEF◆vlf741DAn. : 2010/06/30 16:21:45 削除
ちょと、暇な時に、続きを書きます。


29 : 巣鴨のままで◆xrp3TO2iwc : 2010/06/30 17:36:36 削除
だんだん高度なチェスのような展開になってきましたね……
LEFさんは手ごわい相手だ。うかうかしてられん。

30 : LEF◆vlf741DAn. : 2010/06/30 22:13:25 削除
>>22-23

遮光器土偶については、実はあまり詳しくなかったりします。
もともと縄文文化・・その名の通り、縄の文様を設える装飾が
目立つことから付けられた名前だと思うのですが、
デザイン的にも、装飾と厚みのある重い感じしますよね。
一方で弥生の方は、薄くて軽いイメージがある。

ちょうど70年代の日本建築の中で、縄文弥生論争というのが
おきたそうです。丹下健三という有名な建築家が最後には
日本建築の要素をコンクリート造に用いて論争を終結させたとか。

西洋視点になるのですが、装飾がデザインの中心だった近代ちょっと前あたり。
非常にゴテゴテした形状が多かったそうです。
ロココ調なんて、ものすごい装飾チック。

ところが
近代芸術運動が盛んになると、機能主義としてバウハウスあたりの
シンプルで簡素なデザインが受けてるようになってきたと、
なんかその対立が既に日本の縄文弥生で起きていたのではないか?と
非常に勝手な推論をしてたことがあります(笑

そういえば、もぐもぐの絵を描いてるtonさんってデザイナーでしたっけ。
彼なら、その辺りのモダンデザインのロジックに詳しいかも。

宇宙人説は・・・まぁ、なんでしょうね(笑
懐疑主義者なので、似てるといえば似てるけど、
進んだ文化ほど、簡素なデザインになっていくことを考えると、
縄文は極めてヴァナキュラーな形態じゃないかとは思ったりします。


31 : LEF◆vlf741DAn. : 2010/06/30 22:15:54 削除
>『海竜祭の夜』と、上でも書きましたが『天孫降臨』に続編的なものがあります。

星野氏の名前は知ってますが、実は読んだことがないです(汗
ちょと探してよんでみようかな。

瓜子姫・・・昔話は一種の神話と捉えると、面白いかなと
色々考えてますね。Jキャンベルの『神話の時代』とか好きです。


>>26
> ぼくとフリオと校庭で

...実は、名前は気になっていたのですが、これは読んだことがないんです。
すいません。


32 : 巣鴨のままで◆xrp3TO2iwc : 2010/07/04 13:59:08 削除


>>30
け、建築様式って、なんじゃそら! またLEFさん、ムチャ振りする~
そういうことはチンプンカンプンなので、お言葉に甘えてスルーします。

さて、星野之宣氏の話題が出たので、紹介しようといろいろ書き連ねてみたのですが、予想以上に長文になる恐れがあるので、
さすがにスレ違いになるし、万が一、モロ☆自身このスレに目についてしまったとしても、温厚かつ寛大な心の持ち主の方ですから、
笑って許してくださるでしょう。ましてや公私ともに星野氏とは仲が良く、おたがいに理解者であり、良きライバルでもありますから、
立腹はされまいと思います。
ですが、これまた万が一、星野氏、あるいは近しい関係者の方々に見られたら、
「なんだ……星野は諸星さんのついでに紹介されてるのか!」とお怒りを買いかねません。
ですので、新たに星野氏のスレを立ててみました。そちらで氏の人となりと、作品の詳細に迫りたいと思います。

紹介はスローペースになると思いますが、そちらも参照してくだされば幸い。



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