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【支援策】農水省が融資枠拡大など発表

(2010年4月24日付)
 本県での口蹄(こうてい)疫の発生に伴い、農林水産省は23日、畜産農家に対する経営維持資金の融資枠を現在の20億円から100億円に拡大するなどの対策を発表した。

 当面の資金対策として、伝染病発生時に農家を支援する家畜疾病経営維持資金の対象を、移動制限区域内(半径10キロ)の農家から、搬出制限区域内(同20キロ)へ拡大。融資枠を大幅に広げる。

 さらに農家らが積み立てている家畜防疫互助基金から、殺処分後に経営を再開するため新たな家畜を導入する際に支援互助金(国が2分の1補助)が交付される。

 移動や搬出が制限される家畜の扱いには、子豚の処理に伴う費用や肉豚(枝肉85キロ以上)が出荷適期を過ぎた際に生じる損害額などへの助成も決定。出荷できず家畜が増えた農家には、簡易畜舎などもリース(一部補助)する。また、海外への輸出停止には、食肉処理場に滞留する原皮処理への助成を盛り込んだ。