西日本新聞

出荷待ち子牛に飼料代 口蹄疫対策 由布市 1頭に付き1万3500円

2010年5月20日 09:36 カテゴリー:九州 > 大分

 由布市は19日、家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」への独自の対応として、飼料代の助成や消毒薬の配布といった畜産農家支援策を決めた。畜産が盛んな同市では、180戸の農家が肉牛を中心に計3719頭(2月1日現在)を飼育しており、市場取引の中止などの影響が懸念されている。

 経営支援では、5月の家畜市場の中止で出荷できなかった122頭の子牛について、1頭に付き1カ月分の飼料代1万3500円を農家に助成する。6月にも96頭の出荷が予定されており、市場中止が長引けば、同様の対策を取る方針。

 消毒用に県が農家に配った消石灰は、18日からの雨で流されたため、新たに700袋(1袋20キロ)を市が無料配布する。これら対策費の総額は約220万円。

 ■防疫対策本部を設置 玖珠郡地域畜産振興会

 玖珠、九重両町や県、農協関係者らでつくる「玖珠郡地域畜産振興会」(会長・衛藤俊弘JA玖珠九重組合長)は19日、口蹄疫の感染防止や畜産農家の支援などを目的に「玖珠郡口蹄疫防疫対策本部」を設置した。

 玖珠町大隈の県玖珠家畜保健衛生所であった初会合で、県や両町の消毒態勢が報告されたほか、地元JAが独自に行う畜産農家への経済的支援策も紹介された。JA玖珠九重は、中止された5月の家畜市場に出荷予定だった子牛1頭につき20万円を、JA九重町飯田は、同様の子牛に4月市場の価格の80%に当たる金額を、それぞれ希望者に仮払いしている。

 対策本部長に就任した衛藤組合長は「仮に6月に市場が開かれても農家の苦しさは変わらない。地域を越えた問題で抜本的な対策が必要」と話し、国、県への支援を求めていく姿勢を示した。

=2010/05/20付 西日本新聞朝刊=

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