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競り市中止、閉鎖 児湯郡市畜連

(2010年4月21日付)
 児湯郡市畜連(新富町)は20日、5月14日までの市場閉鎖を決めた。21日の成牛競り市は中止、23〜25日の子牛競り市も延期となり、管内農家の資金繰りが懸念される。

 奥野福見参事は「いつ再開できるか分からない。(感染疑いの)発生地なので再開後に客足が遠のくことが心配。防除体制をしっかり構築し、今後の発生がないことを祈るしかない」と話す。

 日向市南部が移動制限区域や搬出制限区域に含まれる延岡家畜市場は、21日に今後の対応を協議するという。

 一方、小林市の家畜市場では20日に子牛競り市が始まった。主催する西諸県郡市畜連は、競り中に口蹄疫疑いの発生を放送。生産者と購買者、関係者に対し、冷静に判断するよう呼び掛けた。同日だけの価格は3月と比べると5千円ほど安く、市場関係者は「口蹄疫の影響があったのではないか」とみている。価格は今年に入り回復傾向を示していた。

 残る5家畜市場も閉鎖せず競り市のほか、品評会や共進会などを実施する方針だ。

 このうち、都城地域家畜市場は21日、豚競り市を開く。市場を開設しているJA都城畜産部の吉田則男部長は「管内担当者で対応策を打ち合わせるが、移動制限区域や搬出制限区域からの搬入はない。ただ、消毒の徹底は呼び掛けたい」としている。