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牛肉輸出を一時停止 農水省

(2010年4月21日付)
 本県で口蹄疫の疑いがある牛が発見されたことについて、赤松広隆農相は20日午前の閣議後の記者会見で「日本は中国などに牛肉を輸出しているが、3カ月間は輸出停止になる」と述べた。農林水産省は同日、日本からの牛肉の輸出を自主的に一時停止する措置を取った。

 輸出再開には、今後3カ月間新たな発生がないことが必要となり、輸入を認めるかどうかは個々の輸入国が判断する。日本は2008年度に計約550トンの牛肉を輸出している。

 JA宮崎経済連によると、本県からはサーロインやヒレなど高級部位を中心に、米国、香港、マカオの3カ国・地域に県産和牛肉約56トン(09年度)を輸出。00年の口蹄疫で牛肉の輸出は一時中断に追い込まれたものの、米国向けは06年から、香港向けは07年から再開にこぎ着けていた。

 昨年、新たにマカオへの輸出も始めるなど、ようやく輸出戦略が軌道に乗ってきた直後の口蹄疫発生。同経済連担当者は「他県にも迷惑を掛け申し訳ない」と話した。