群馬県太田市で01年、シルバー人材センター嘱託、木村唯雄さん(当時69歳)が刺殺された事件で、殺人容疑で国際手配中のディアス・サンチェス・リカルド・モイセス容疑者(43)がペルー捜査当局に拘束されたことが、連絡を受けた県警への取材で分かった。日本政府がペルー政府に代理処罰(国外犯処罰)を要請していた。訴追されればペルーでの代理処罰は初とみられる。
県警によると、手配の容疑は01年10月14日午前、太田市小舞木町の公園のトイレで木村さんを刺殺したとしている。ディアス容疑者は当時、現場近くで建設作業員として働いていた。04年6月に別事件で逮捕され、同9月に国外退去処分となったが、現場の遺留指紋と一致したことなどから国際刑事警察機構(ICPO)を通じ国際手配されていた。【喜屋武真之介】
毎日新聞 2010年7月7日 21時31分(最終更新 7月7日 23時01分)