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特集ワイド:私、専業主婦になりたい(2/5ページ)

 国立社会保障・人口問題研究所が既婚女性を対象にした「第4回全国家庭動向調査」(08年7月実施)では、「夫は外で働き、妻は主婦業に専念すべきだ」と考える既婚女性の割合が、前回(03年)よりも3・9ポイント高い45%となった。93年の調査開始以来、初めて増加に転じた。

 特に顕著なのは29歳以下の増加で、前回よりも12・2ポイントも高い47・9%に達した。30、40代も増加しているが、50代、60代は変わらず低下した(グラフ参照)。

    ■

 不況や「格差」の広がりが要因との指摘もある。08年秋のリーマン・ショックによる世界同時不況を機に、就職市場は売り手市場から“氷河期”に一転した。

 上智大4年の石居里実さん(21)は小学生の時海外で暮らした。大学2年まではツアーコンダクターや同時通訳を志したが、その後専業主婦志望に転向。きっかけは、専業主婦である友人の母親が趣味のアートを優雅に楽しむ姿にあこがれたことだが、それだけではない。昨年10月以降、旅行、ホテル、航空など二十数社を受験したが、内定はまだ。友人の8割は就職先が決まり、「主婦になってこの状況から逃げたい」との思いもある。

毎日新聞 2010年7月7日 東京夕刊

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