イベントが始まると司会を担当する声優の儀武ゆう子さんが登場。明るくハキハキしたトークで最初のゲストである結城アイラさんが登壇し、オープニングテーマ「LAMENT〜やがて喜びを〜」(2010年7月21日発売)を披露。歌い終わった後は、オープニングテーマのことや結城さんの伝説のエピソードを語って頂いた。



――『伝説の勇者の伝説』のオープニングテーマを担当してどんな気持ちですか。

結城:今、歌い終わったばかりなので凄くテンションが上がっていますが、もう最高にテンションが上がるぐらい凄く素敵な曲で自分にとっても久々のアップテンポの力強い曲となるので本当に嬉しいです。ぜひ皆さんにも歌って頂きたいなと思っています。

――『伝説の勇者の伝説』は伝説の勇者の遺物を探す物語となりますが、結城さんは何か伝説を持っていますか。

結城:私、こう見えて引っ込み思案だったりするんですけど、小さい頃は冒険家というか、妄想癖みたいなのがある子供だったらしく、名前を呼ばれるとどんどん「ウフフフッ」って言いながら逃げちゃうらしいんです。あまりにも逃げ出すので、両親が紐で括って部屋から出られないようにしたらしいんですが、鍵がかけてあっても鍵を開けちゃうみたいで、結局どこかに行って迷子になってしまうという(笑)。

――それでは会場の皆さんにメッセージをお願いします。

結城:まず、セカンドアルバム「Eternalize.」を発売したばかりなので、よろしくお願いします。あと、今年の夏は3つほどライブが決まっています。1つ目が来月の7月18日、東京ビッグサイトで行われる『コスビー』というイベント、2つ目が7月30日に『ロックン・ラン・カーニバル』というイベントです。そして、最後は『伝説の勇者の伝説』のオープニングテーマを歌わせて頂く私と、エンディングを歌ってくださるCeuiさんと2人で『伝説の2人の伝説』という8月15日にあるライブを行ってきます。

結城さんがステージから退場後、メインキャストのライナ・リュート役の福山潤さん、フェリス・エリス役の高垣彩陽さん、シオン・アスタール役の小野大輔さん、そして本作の原作者である鏡貴也先生が盛大な拍手と共に登壇。見所を聞くと「全編素晴らしい」(鏡貴也先生)、「ずっと続いてきた『伝勇伝』の第1話ですから、盛りだくさんですよね」(福山さん)など語って頂き、早速第1話が上映された。



――1話を観た感想を教えて頂けますか。

福山:収録の方は結構進んでいまして、1話を冷静に振り返るには丁度いいぐらいの時間が過ぎていました。ライナを演じるにあたって、自分の中でのハードルを上げすぎた節があるんですが、それが1つの形になって、全てが完成した状態で観てみると、これからの収録にとても活かせそうな感じがします。

高垣:今、福山さんがおっしゃって下さったように、1話の収録の時から特別な緊張感があって、こんな福山さんや小野さんは見たことが無いというぐらい、凄く真面目な現場でした(笑)。私もそんな二人の姿を見て、凄く良い緊張感の中で向かわせて頂いたので、『伝勇伝』の1話を観て、「凄いなぁ、楽しみだなぁ」とテンションが上がりました。

小野:収録は順調に進んでいるんすが、改めて1話を見たら全員の魅力が全部入ってますね。今日上映された1話を細かい所まで皆覚えておいた方がいいですよ(笑)。この先の展開に物凄く伏線がちりばめられていて、「これが『伝勇伝』です」という感じになっています。

:感動しました。小野さんの言ってくれた通りの気持ちを持って観て下さると、楽しんで頂けると思います。

――鏡先生が頭の中で思い描いた世界が、色や音がついたりしたのを観て実際にどう思いましたか。

:凄いなって思います。凄いばっかりで申し訳ないんですけど(笑)。Twitterで、監督も「すごい」しか言わなくて、「Twitterを見てみんな信じてくれない」って言ってますね。「困った、本当に凄いのに」って(笑)。
福山:でも、先生はずっと僕らを褒めてくれるんですよ、ずーっと(笑)。
高垣:ここが良かったとか感想をストレートに伝えて下さって、さっきも舞台裏で1話を観てたんですけど、「かっこいいなぁー」ってつぶやいていらして(笑)。

――福山さんは原作が元々大ファンだったとお伺いしたのですが。

福山:本当に偶然なんですけど、鏡先生とばったり飲み会で会いまして、そこでお話ししたら『伝勇伝』がちょうど5〜6巻ぐらい出てる時期だったんですよ。それがきっかけで、まとめて全部買って読んだら、本当に面白くて(笑)。約6年ぐらい前に出来ていた作品が、こうやってアニメ化の展開を迎えて、実際にオーディションの話を頂いた時に「難しいなぁ」と思いました。自分の中で好きな作品、面白いと心から思って単純に読んでた作品に関わることのハードルの高さを実感をしたので、これから戦いが始まる感じです。

――1話を見て好きなセリフやシーンとかありましたか。

福山:ミルクとか、フェリスが叩いた剣の鞘がヒリヒリしてるのとか、ノスタルジーとかではなく、新しい演出にキュンキュンきてましたね。

小野:ミルクが恥ずかしがるシーンがあるじゃないですか。赤いのがどんどん上がってって、ムキー!ってなるという所ですね(笑)。

高垣:ライナとフェリスとミルクちゃんとかが、ワーワーキャーキャーやってたりとかした後に、シオンのシーンが来るとグッと空気が変わる。それと同時進行で、それぞれの関係性が動いてたりとかするので、そういうテンションの切り替わりのテンポを改めて凄く感じていました。

小野:なんか違うアニメが同時に進んでるような錯覚すら受けるぐらいですよね。
福山:だって、水に流された後に襲われてたもんね(笑)
小野:見てて解ったのが、「ああ、俺シリアス担当なんだ」って(笑)



――シリアス担当には改めて気づいた感じですか。

小野:そうですね。この番組の監督とかスタッフはよく仕事をしてきたメンバーだったりするんですよ。音響監督が特に良い意味でふざけた人で。なので現場は本当に面白くて凄く盛り上がってるんです。でも僕は役に入ると、訥々としゃべらなきゃいけなくなるんです(笑)。

――それで「こんな真面目な小野さん見たことが無い」と言われているんですね。

福山:でも音響監督からは、小野さんは名前じゃなくて“王様”って言われてるから(笑)。
小野:群衆のガヤのシーンやパレードの所とかも「皆、嫌だと思うけど、王様のことほめてあげてね」って。



ここで、絶賛放送中のWEBラジオ「伝説の勇者の伝説のラジオ」の話へ。従来のWEBラジオとは異色を放つこのラジオでは、スタジオ内を冒険した話や、将棋界の竜王と将棋(倒し)で竜王を倒した話、声SEを楽しく録った話など、一風変わったネタを元に展開している。



更に本日会場に来ていただいたファンの方の声SEを作るサプライズ企画『伝説のSE作り』が行われた。テーマは『歓声』『ブーイング』の2パターン。『歓声』の収録では小野さんがステージ中央に立ち「こちらにおられるお方が、かの伝説の英雄王、シオン・アスタール様です!」と小野さんが客席に向かって言うと黄色い歓声が上がり、『ブーイング』の収録では「英雄王、シオン・アスタール、全力で褒め称えてくれたまえ」と小野さんがポーズをとりながら言うと「えー」とブーイングの嵐が巻き起こり、大盛り上がり。

――いよいよ間近に迫ったアニメ放送に向けて、一言お願いします。

福山:今日観て頂いた1話が来週全国でオンエアされます。そしてこれから我々の冒険が始まっていきますので、皆さんぜひ、今日観て頂いた面白さと感動を一緒に共有して、最後まで一緒に冒険をしてください。よろしくお願いします。

高垣:本日は本当に皆様ありがとうございました。いよいよスタートということでドキドキしていますが、嬉しくもあり、ここからまたアニメーションという世界で、『伝説の勇者の伝説』という作品が広く伝わっていけばいいなと思っております。ぜひ皆様、今日の感想を友達とかにお伝えして、どんどん広げていってください。本当にありがとうございました。

小野:本当にスタッフ一同、『伝勇伝』が大好きなみんなで作っております。それが非常にこもった第1話になっていたと思います。色んな方に広めて頂きたい、なぜなら、伝説という物は、“伝え説く”ですよね。伝説って僕らが決めるんじゃなくて、受け取った人が皆に伝えてくれたら伝説になれると思うので、このアニメ、『伝説の勇者の伝説』をぜひ皆さんの力で伝説にしてください。よろしくお願いします。

:今日は来てくれてありがとうございます。こんなに恵まれた原作者は多分居ないんじゃないかってぐらい本当に素晴らしい出来になっていますので、これからもよろしくお願いします。



キャスト陣が退場後、エンディングテーマ「Truth Of My Destiny」(2010年8月11日発売)を担当するCeuiさんが登場し、このエンディング曲についての話や結城アイラさんと同様に自身の伝説について語って頂いた。

――エンディングテーマ「Truth Of My Destiny」は、どんなことをイメージして作られた曲なんですか。

Ceui:鏡先生の原作を全部読ませて頂きまして、その世界観に入り込んで、作曲しました。凄く身近に感じられるような友達、友情、暖かさや、その作品自体の中に込められているそれぞれが背負っている運命に立ち向かっていく気持ちという心強さ、力強さを表現した曲になっていると思います。

――結城アイラさんにもお伺いしたのですが、Ceuiさんも伝説をお持ちであれば教えて頂けますか。

Ceui:今のところの私の伝説は、ジャンケンが強いことです。
儀武:(Ceuiさんとじゃんけん勝負をすることになり)ちょっと伝説を上回って伝説を作ってしまいました(笑)
Ceui:まだ伝説があります(笑)。私は出かけると良く雨が降ってくる感じの雨女なんですけど、ライブでは一度も雨が降ったことがありません。これからもそれを伝説にしていきたいと思います。

――それでは会場の方にメッセージをお願いします。

Ceui:この場で皆さんとお会いできて本当に嬉しいです。心を込めて作らせて頂きましたので、ぜひ聞いて頂けたらなと思います。そして、8月15日は結城アイラさんとライブを一緒にさせて頂きますので、ぜひそちらもいらしてください。よろしくお願いします。





その後、エンディング「Truth Of My Destiny」のライブが行われイベントは無事終了、と思いきや、ここで伝説コール(アンコール)が発生し、今回のイベントに出演したゲストが総登場。イベントの感想を伺った後、最後に「えい、ゆう、オー!」のかけ声でイベントが締められ、伝説の第1話先行上映会として大盛況で幕が閉じた。

【関連リンク】
TVアニメ『伝説の勇者の伝説』公式サイト( http://www.denyuden.jp/index.html )
『伝説の勇者の伝説ラジオ』( http://www.onsen.ag/program/den/index.html )

(C)2010 鏡貴也/伝勇伝製作委員会

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Up — posted by 鹿瀬あさ @ 06:59PM   | Comment[0]  | Trackback[0]  |