民間人射殺容疑 兵士を起訴へ
K10055815811_1007071011_1007071016
最新ニュースはNHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

民間人射殺容疑 兵士を起訴へ

7月7日 8時22分

イスラエル軍は去年1月にパレスチナのガザ地区に対する大規模攻撃中、安全な場所に避難しようとしていたパレスチナ人の女性2人に対し、イスラエル兵が軍の規則に反して発砲し、死亡させたとして、この兵士を殺人の罪で起訴することを決めました。

去年1月に停戦したイスラエル軍によるパレスチナのガザ地区への大規模攻撃では、3週間にわたる戦闘で多数の民間人を含む1300人以上のパレスチナ人が死亡しました。この戦闘について、イスラエル軍の法務部門は6日、安全な場所に避難しようとしていた市民の一団にイスラエル兵が軍の規則に反して発砲し、このうち女性2人を死亡させたとして、この兵士を殺人の罪で起訴することを決めました。ガザ地区への攻撃をめぐっては、パレスチナ人や国際的な人権団体から軍の行為に問題があったとする多くの報告が上がっていますが、殺人などの重い罪でイスラエル兵が起訴されることになったのは、今回が初めてです。この事件で母親と姉を失ったガザ地区の男性は、NHKの取材に対し、「われわれは白旗を振っていて民間人とわかる状況だったのに、兵士は発砲してきた」と証言しています。ガザ攻撃をめぐっては、去年、国連の調査団が、イスラエル軍による戦争犯罪に相当する行為があったとする報告書をまとめています。