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【SS元船長 判決】シー・シェパード調査捕鯨妨害事件 ベスーン被告に有罪

2010.7.7 14:15
このニュースのトピックスシー・シェパードの調査捕鯨妨害事件
ピーター・ジェームズ・ベスーン被告(AFP)ピーター・ジェームズ・ベスーン被告(AFP)

 環境保護を標榜(ひょうぼう)する米団体「シーシェパード(SS)」のメンバーによる日本の調査捕鯨妨害事件で、傷害や艦船侵入など5つの罪に問われたSS抗議船「アディ・ギル号」元船長でニュージーランド国籍、ピーター・ジェームズ・ベスーン被告(45)の判決公判が7日午後、東京地裁で開かれた。多和田隆史裁判長は懲役2年、執行猶予5年(求刑懲役2年)の有罪判決を言い渡した。

 SSの妨害行為が裁かれた初めての裁判では、ベスーン被告が「いかなる人にも傷害を負わせる意図はなかった」として調査捕鯨船団乗組員に対する傷害罪を否認、その成否が争点だった。ベスーン被告は他の4つの罪については認めていた。

 多和田裁判長は「被告は、発射した酪酸入りのガラス瓶が調査捕鯨船の船員に有害な影響を及ぼす危険性を認識していた」と指摘した。

 検察側は、「化学薬品を浴びた乗組員は失明の危険もあった」と批判。弁護側は「酪酸入りのガラス瓶は人のいないところを狙った」と反論していた。

 起訴状によると、ベスーン被告は2月11日、南極海で日本の調査捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」に酪酸入りのガラス瓶を放ち、異臭を拡散させて業務を妨害、乗組員1人にけがをさせた。同月15日には、防護用ネットをナイフで切り、第2昭南丸船内に不法侵入するなどしたとされる。

 ベスーン被告はアディ・ギル号に弓矢を持ち込んだことが団体の「攻撃的だが非暴力的な行動」という方針に反するとして、公判の最中にSSから除名処分とされた。

 事件では、ベスーン被告に妨害を指示したとして、傷害や威力業務妨害容疑で東京海上保安部がSS代表のカナダ人、ポール・ワトソン容疑者(59)=カナダ国籍=の逮捕状を取り、国際刑事警察機構(ICPO)が国際手配している。

このニュースの写真

 第2昭南丸からピーター・ジェームス・部スーン容疑者を海上保安庁の船に移し終え第2昭南丸から離れる海上保安庁の「ゆめかぜ」=12日午前、東京都中央区の晴海埠頭 (矢島康弘撮影)
シーシェパードのピーター・ベスーン船長を乗せた第2昭南丸(中央)が晴海埠頭へむけ東京湾に入った=12日午前、東京都中央区の晴海埠頭(矢島康弘撮影)
スーツ姿で法廷に現れたピーター・ベスーン被告=10年5月27日午前、東京地裁(イラスト・今泉有美子)
ピーター・ジェームズ・ベスーン被告(AFP)
ベスーン被告の初公判が開かれた東京地裁前で、シー・シェパードの活動などに抗議する人たち=10年5月27日午前
シー・シェパードのポール・ワトソン代表(共同)

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