中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

ラミレス トップタイ28号 巨人得意の地方で逆転勝ち

2010年7月7日 紙面から

巨人−広島 7回裏2死一塁、逆転2ランを放ちジャビィとハイタッチするラミレス。右は小笠原=いわきグリーンスタジアムで(佐藤哲紀撮影)

写真

◆巨人8−7広島

 味方がつないでくれたチャンスに奮い立った。巨人のラミレスが一振りで試合を決めた。7回、小笠原の適時打で1点差に迫った直後。広島・広池の低めへの132キロをとらえる。打球は左中間スタンドへ。リーグトップに並ぶ28号逆転2ランで勝利をもたらした。

 「回ってくるのは難しいと思っていた」。会心の一打を放ったラミレスにとって、想定していない打席だった。

 3点を追いかける7回、8番のエドガーから始まる打線は、2者続けて倒れた。だが、王者はここから試合を動かしてしまう。1番の坂本が左翼フェンス直撃の二塁打。「常に出塁するつもりでいるので。結果を出せてよかった」。松本は四球を選ぶ。暴投で二、三塁と走者が進んで、小笠原は中前へ2点適時打。「気持ちで食らい付いていけた」。上位打線の面々がそれぞれ仕事を果たし、そしてラミレスへ。

 直前の3打席は凡退していた主砲は「甘い球を打ち損じていたから、篠塚(打撃)コーチに『もっと球を良く見て振ろう』と言われていた」。助言通り、完ぺきに振り抜いた。「みんながつないでくれたから。チームの勝利だと思う」。不動の4番はお立ち台で「ヨロコンデー」とポーズを決めて、喜びをあらわにした。

 福島・いわきで初めての主催試合で、相手の半分にも満たない6安打で逆転勝ち。地方球場は昨季8勝0敗、今季5勝1敗と圧倒的に強い。原監督は「7回はこの上ない点の取り方だった。しんどい試合を取れたのは大きい」とうなずいた。

 広島戦は前田健に負けた1試合を除いて、9勝。7日はその前田健とぶつかりそうだ。絶対的エースをたたけば、チームはさらに上昇気流に乗れる。

  (永山陽平)

 

この記事を印刷する


中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ