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人間の鎖嘉手納包囲 1万5000人平和希求2007年5月14日  このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 twitterに投稿する

15日で復帰35年を迎える沖縄。変わらぬ基地の重圧に異議を唱え「平和な島」の実現に願いを込めて嘉手納基地を包囲する参加者=13日午後、嘉手納町役場裏

 【中部】米空軍嘉手納基地の機能強化に反対するため「5・13嘉手納基地包囲行動」(主催・同実行委員会)が13日午後行われた。1万5270人(主催者発表)が参加し、「人間の鎖」で同基地を取り囲んだ。同基地の包囲行動は7年ぶり4回目。一部でつながらない個所もあり、完全に包囲できなかったが、復帰から35年経過しても変わらない基地の重圧を県内外に訴え、平和な島を求めた。
 F22戦闘機の一時配備やパトリオット・ミサイルの配備など、機能強化が強まる嘉手納基地を包囲しようと労働組合、平和団体、政党など10団体が実行委員会を結成して取り組んだ。
 恒常的な騒音被害に悩む嘉手納町、北谷町、沖縄市など基地周辺の住民をはじめ、県内各地から「人間の鎖」に加わり、17キロにわたる極東最大の軍事基地を囲んだ。10日に始まった「5・15平和行進」に参加した県外からの参加者も加わった。
 当初の予定では1回目の包囲は午後3時15分だったが、つながらない場所が数カ所あったため、30分遅れの同45分に基地に向かって手をつないだ。10分後の同55分に2度目の手をつないだ。包囲行動で完全包囲できなかったのは今回が初めて。主催者によると7カ所でつながらない部分があった。
 包囲行動を終えた実行委員会の崎山嗣幸共同代表は、事前の取り組みの弱さを反省しながらも、1万5千人が結集したことを評価。「県民の基地への負担感をアピールできた。大きな意義があった」と語った。
 前回の嘉手納基地包囲行動は、沖縄サミットが開催された2000年に行われ、約2万7千人が参加した。


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