参院選
口蹄疫の宮崎選挙区は集会自粛 感染防止で握手もなし
選挙カーに乗り込む前に靴裏を消毒する候補者=6月24日、宮崎市 |
中盤を迎えた参院選。口蹄疫に見舞われた宮崎県では、感染拡大を防止するため、各陣営が握手や屋内の集会を自粛するなど、異例の選挙戦が展開されている。
「制限区域内ではなるべく車を降りないこと」「握手は自粛して」。宮崎県選挙管理委員会は公示前、立候補を予定していた3陣営に選挙運動の一部自粛を求める文書を送った。個人演説会や街頭演説も「可能な限り自粛が望ましい」とした。
「ハコモノでの集会はしない」。ある陣営の幹部は、大人数が密集すると、感染を拡大しかねないとして決断した。公示日に屋外で開いた出陣式では消毒マットを用意、集まった支持者の足元にも消毒薬を噴霧した。
選挙カーには消毒用の車両も伴走。しかし「日本の元気のために」と、選挙用のキャッチフレーズのシールを張ったため、「公選法に抵触する恐れがある」と、県選管からシールの撤去を指導される一幕もあった。
別の陣営は公示日に、最も被害が大きかった川南町で選挙カーを走らせた。しかしマイクは一度も使わないまま。幹部は「『選挙どころではない』という地元の感情に配慮した」と説明。握手の自粛については「頭を下げるだけでは熱意が伝わらない」と嘆いた。
(2010/06/30 16:36)
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