覚せい剤を密輸入した罪などに問われた会社役員の男性に無罪判決が言い渡された裁判員裁判で、千葉地検は判決を不服として控訴しました。裁判員裁判で検察側が控訴するのは全国で初めてです。
会社役員の59歳の男性は去年11月、マレーシアから覚せい剤を密輸した罪などに問われ、先月に千葉地裁で行われた裁判員裁判で無罪判決が言い渡されました。これに対し、千葉地検は5日付で東京高裁に控訴の申し立てをしたことを明らかにしました。「裁判所の事実認定には認められないものがあるため」と説明しています。また、「裁判員らの真摯(しんし)な努力、判断には深い敬意を表する」「今後も裁判員に分かりやすいやり方で立証に努めていかなければ」と話しているということです。