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【プロ野球】

マートンはバース超え 半世紀ぶり快挙で球宴出場

2010年7月6日 紙面から

 阪神・マートンが改めて超が付く優良助っ人であることを証明した。監督推薦で球宴出場を決めたが、阪神の来日1年目の外国人選手で球宴に出場したのは02年のムーア以来。野手に限ると1960年のソロムコ以来、半世紀ぶりの快挙だ。

 「本当に興奮した。たくさん素晴らしい選手がいる中で選ばれて光栄だよ」。予期せぬ吉報に声を震わせた。アメリカではメジャーではないが、1A、2A、3Aとマイナーリーグでそれぞれオールスター出場経験がある。それでも異国での選出はまた格別だった。

 来日前は日本の球宴に対する意識は当然のごとく無かったという。「自分としてはグラウンドでベストを尽くすだけだった」。チームのことを常に考え、ひたむきにプレーした。それが朗報につながった。現在、安打数107はリーグトップ。5日の巨人戦で無安打に終わり首位打者から陥落したとはいえ、打率はリーグ2位。この男の選出には誰の異論があるだろうか。

 「オールスターは魅せるもの、楽しむもの。楽しみたいけど、自分のプレースタイルは変えずにやるよ」。来日1年目でのオールスター切符は、史上最強助っ人の呼び声高いバースでも手にできなかった。その名誉に恥じないだけのプレーを、虎の安打製造機は大勢のファンの前で見せてくれるはずだ。 (島田明)

 

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