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【芸能・社会】

小泉今日子、永瀬正敏が復縁!? 元夫婦が夫婦役で映画共演

2010年7月7日 紙面から

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 元夫婦の女優・小泉今日子(44)と俳優の永瀬正敏(43)が、映画「毎日かあさん」(小林聖太郎監督、来年新春公開)で夫婦役として共演することが6日、分かった。1995年に結婚した2人は、02年に永瀬主演の日本テレビ系ドラマ「私立探偵濱マイク」で初共演。04年に離婚後、07年に映画「さくらん」で再び共演したが、同じシーンに登場することはなかった。元夫婦が夫婦役で“復縁”するのは芸能界史上初で、注目度抜群の作品になりそうだ。

 誰もが驚く奇跡のキャスティングが実現した。役柄の上とはいえ、元夫と再び夫婦になる心境について、主演の小泉はこう表現する。「永瀬氏との共演は、時が過ぎたといいますか、同業として戦える日が来たのだとうれしく思います。いろいろあった私たちだからこそできることがあるはずです。信頼する小林監督と、そのあたりを探りながら、よい映画になるように頑張りたいと思います」

 原作は、漫画家・西原理恵子さんが自分自身の家庭生活を描いた人気漫画。仕事のかたわら、子育てをこなす母サイバラ(小泉)と、アルコール依存症の父カモシダ(永瀬)、6歳の長男ブンジに4歳の長女フミ、祖母トシエの5人家族に訪れる驚きのエピソードの連続をコミカルに描く。

 映画では、コミック第4巻の「出戻り編」を中心に、サイバラは一度離婚したカモシダを家に迎え入れるが、やがて夫がガンを患い、妻として最期をみとるまでのシーンを笑いあり涙ありの感動作として実写化する。

 制作サイドは、明るくて愛情深いが、毒や鋭さも併せ持つサイバラ役として、真っ先に小泉に白羽の矢を立てた。原作の大ファンだった小泉は「大好きな作家、西原さんの、あの『毎日かあさん』を演じられるなんて小躍りしたい気分です」と快諾したという。

 となれば、時に豪放磊落(らいらく)で規格外の魅力を放ちながらも、繊細な面を持つカモシダ役にぴったりな人物は誰なのか。原公男プロデューサーらの頭に自然と浮かんだのが永瀬だった。

 出演依頼をした際、永瀬は主演の妻役が小泉であることには驚いたそうだが、すんなりと受け入れたという。一方、小泉も夫役が永瀬に決まったことを聞かされると、自ら監督に電話し「大丈夫です」と伝えたそうだ。永瀬は、思わぬ形での元夫婦共演について「以前から『いつかまた同じ現場に立てるといいね』と彼女と話していたことが、この素敵な作品で実現することをうれしく思っています。僕にとっては久々の映画なので監督に身を委ね、皆で力を合わせ、愛される作品になるよう、精いっぱい頑張ります」と決意を語っている。

 8月中旬にクランクイン、9月下旬にアップの予定。2人は8月に顔合わせするという。また、来年の公開に合わせてイベントなどが行われる予定で、95年の結婚会見以来15年ぶりの公の場でのツーショットが実現するかもしれない。

◆西原さん「どのツラ下げて帰ってきた感」に期待

 原作者の西原さんは、サイバラ役を小泉が演じることについて「(自分の原作映画の主演女優としては)初めての同年代の人。前から私の本を読んでくれているというのは聞いていました。お会いしたことはないのですが、お互いにいろんなことがあった同世代の女性なんで、いろいろあったねというところを上手にきっとやってくれるんじゃないかと思います」とコメント。永瀬については「鴨ちゃん(カモシダ)っぽい人ですよね、雰囲気が。『(離婚したのに)どのツラ下げて帰ってきたんだい感』みたいなのが映画の中でばっちり出ると思います」と期待を寄せている。

◆『いろいろあった私たちだからこそできる』

 【毎日かあさん】原作は02年から毎日新聞に連載されている同名漫画。04年に文化庁メディア芸術祭賞、05年に手塚治虫文化賞(短編マンガ部門)を受賞した。単行本(現在6巻)は、累計150万部超のセールスを記録している。テレビ東京系でアニメ化され、昨年4月から水曜午後7時枠(一部地域を除く)で放送中。

 

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