俳優・向井理(28)が、2011年NHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」で主演の女優・上野樹里(24)が演じる江の夫で徳川家康の三男・秀忠を演じることになり5日、東京・渋谷の同局で行われた男性キャスト発表会見に出席した。向井は現在、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」でヒロインの夫・水木しげる役を熱演中。朝ドラから大河ドラマへ異例の“連投起用”となる。
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“ゲゲゲのダンナ”の向井が、来年は朝ドラから大河ドラマへと舞台を変えて、再び『主人公の夫』を演じる。9月末まで放送が続く「ゲゲゲの女房」の撮影を抜け出して会見に臨んだ向井は「隣のスタジオから来たばかりです。大河ドラマという日本のドラマ史上に残る作品に出させていただくのは光栄です」と、時代劇初挑戦となる大河初出演を喜んだ。
NHKの誇る2大看板ドラマに、メーンキャストでの連投出演は極めて異例。かつて俳優の渡辺謙(50)が1986年前期の朝ドラ「はね駒」で主人公の夫を演じた翌年、大河「独眼竜政宗」で主演したのに続く連続登板となる。
向井は昨年11月から参加した「ゲゲゲ‐」の撮影を8月にクランクアップの予定。「江」の撮影には年末から年明けにかけて合流して、来秋まで取り組む。つまり「ゲゲゲ‐」のクランクインから数えて約2年間、NHK通いの日々となるだけに「NHK職員のように毎日通っていて、食堂にもだいぶ飽きてきたので、メニューを増やしてもらいたいですね」と珍リクエストも飛び出した。
「江」の制作統括・屋敷陽太郎氏(40)は、向井の起用について、「品が良くて優しそうな外見なのに演技に骨があると朝ドラスタッフから聞いています。今年は“ゲゲゲ”で、来年は“ゴゴゴ”のダンナということでお願いしたい」と期待の言葉を贈った。
向井が演じる徳川秀忠は、江にとっては3番目の夫にして最愛の人物。向井と上野は、06年のドラマ「のだめカンタービレ」以来の共演で、ともに初大河のフレッシュなコンビとなる。