アンドレ・ジダのボディーにパンチをぶち込む、長島☆自演乙☆雄一郎（左）＝代々木第一体育館
「Ｋ‐１ワールドＭＡＸ」（５日、代々木第一体育館）
アンダー７０キロワールドチャンピオンシップトーナメント１回戦で、注目の長島☆自演乙☆雄一郎（２６）＝魁塾＝がアンドレ・ジダ（２７）＝ブラジル＝と対戦。２‐０の判定で下し、８強に進出した。佐藤嘉洋（２９）＝名古屋ＪＫファクトリー＝は、山本優弥（２５）＝青春塾＝との日本人対決を判定で制した。アンダー６３キロジャパントーナメント決勝は、大和哲也（２２）＝大和ジム＝が久保優太（２２）＝アンリミテッドジム＝をＫＯで下し、初代王者となった。
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髪を赤と黒に染めた長島が、勝利のコールと同時に両腕を突き上げた。３回、強烈な左フックでぐらつかせると、終了間際には一歩も引かない激しい打ち合い。文句なしの判定勝ちを「最後は倒して勝ちたかったけど」と笑顔で振り返った。
「開始１０秒くらいのフックで右の鼓膜が破れた。右の耳、聞こえてない」と打ち明けた。負傷を乗り越えて、強打を武器に総合格闘技、Ｋ‐１を渡り歩いたジダとの死闘を制したことに価値があった。
恒例の入場でも魅了した。モニターに「自演乙、襲来」の文字が浮かび、人気アニメでパチンコでも人気機種の「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌「残酷な天使のテーゼ」が流れる中、“使徒サキエル”の着ぐるみで入場。コスプレ姿のファンの声援を浴びた。
「勝ったから、言わせて下さい。『逃げちゃダメ』なんだなと思いました」。エヴァンゲリオンの主人公の名セリフ「逃げちゃダメ」を引用して勝因を語った長島。試合後は美女コスプレ軍団・中野腐女シスターズに囲まれて照れていた。
(２０１０年７月７日)