「大相撲名古屋場所」(11日初日、愛知県体育館)
野球賭博問題で日本相撲協会の臨時理事会で処分が出て一夜明けた5日、2階級降格で平年寄に10年間据え置きとなった阿武松親方(元関脇益荒雄)が愛知県尾張旭市の同部屋で指導した。解雇された大嶽親方(元関脇貴闘力)はけいこ休みの大嶽部屋を訪れ、力士らに「申し訳ない。おれはこうなったけど、おまえらは頑張ってくれ」と頭を下げたという。
阿武松部屋は4日に力士全員がようやく愛知県入りした。名古屋場所は自らを含む10人が謹慎となるものの部屋消滅の最悪の事態を免れ、阿武松親方は「けいこできることを幸せと思わなければいけない」と気を引き締めた。
また大嶽部屋の継承が決まった同部屋付きの二子山親方(元十両大竜)は、継承の手続きで「協会に行って、はんこをもらったりしないといけない。最終段階だから、まだ何とも言えない」と話した。
(2010年7月5日)