会見で番付表を手にする横綱・白鵬=名古屋市内の宮城野部屋(撮影・浜畑利郎)
「大相撲名古屋場所」(11日初日、愛知県体育館)
今月2日に花札賭博への関与が明らかになって以降、沈黙を貫いてきた横綱白鵬が番付発表が行われた5日、名古屋市内の宮城野部屋で、「賭博に関する質問は禁止」という条件付きで会見した。白鵬は右もも付け根にできた“できもの”の回復具合を聞かれると「名古屋で膿(うみ)を出し切りました」と前日の武蔵川理事長の謝罪コメントをほうふつさせる発言で爆笑を誘った。
さらに「いろんなことがあって心に大きな“ヒビ”がある」と心情を吐露。引退を「考えました」と神妙な表情で明かした。解雇された大関琴光喜には「いいライバルだった。同じ土俵に上がれたことを誇りに思う」と惜しみ、「力士全員が一丸になって相撲に集中する」と重責を担う1人横綱として“みそぎの場所”での汚名返上を誓った。
(2010年7月5日)