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最終更新:2010年7月2日(金) 20時7分

子供への「つきまとい」、都内700件近く

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 幼い子供への性犯罪に発展するおそれのある、不審者による子供へのつきまといなどの行為が、今年、すでに東京都内で700件近く報告されています。去年は7月が最も多かったということで、警視庁が注意を呼びかけています。

 東京・杉並区の住宅街にある公園。今年2月、この公園のトイレに小学生の女子児童を無理矢理連れ込み、体を触ったとして、杉並区の無職・木佐貫智仁被告(26)が強制わいせつと未成年者略取・誘拐の罪で起訴されました。

 さらに、木佐貫被告は去年9月にも、中野区の路上で別の小学生の女子児童の頬に無理矢理キスをする事件を起こし、追起訴されていますが、犯行発覚のきっかけとなったのは、木佐貫被告が繰り返していた「つきまとい」行為です。

 「事件現場の公園では、今もたくさんの子供たちが遊んでいます。木佐貫被告はこちらのトイレで犯行を起こす以前にも20〜30件、女の子をトイレに連れ込んだり、声をかけていたということです」(記者)

 警視庁によりますと、東京都内では、こうした性犯罪に至る前の「声かけ」や「つきまとい」行為が、今年、すでに680件以上報告されています。

【子育て中の親は――】
 「知らない人について行かない というのがまず第一」
 「以前は野放しだったが、やはり見ていないといけないのかなという感じ」
 「(見知らぬ人に)どこかに行きましょうと言われても、(子供には)お母さんと一緒でないとだめですと言いなさいと教えている」

 特に、去年は7月が最も多く、1か月間で300件発生しています。このうち被害者のおよそ3分の1は小学生以下で、下校途中など身近な場所での被害が多いということです。警視庁は、さらに悪質な性犯罪に発展するおそれがあるとして注意を呼びかけています。(02日17:19)

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