(cache) 0・01ミリの微粒子2個 探査機はやぶさ容器に - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 0・01ミリの微粒子2個 探査機はやぶさ容器に


     探査機「はやぶさ」の収納容器から微粒子が見つかり、記者会見するプロジェクトマネジャーの川口淳一郎・宇宙航空研究開発機構教授。左は向井利典技術参与=5日午後、東京・丸の内

     小惑星探査機「はやぶさ」のカプセル内で見つかった微粒子について、宇宙航空研究開発機構は5日、岩石試料の収納容器に顕微鏡で見える直径0・01ミリほどの微粒子を2個、容器のカバーには肉眼でも見える同1ミリ程度のちり10個以上があったと発表した。

     小惑星「イトカワ」のものか、打ち上げ前の地球の発射場などで紛れ込んだものかを特定するため、今後詳細に分析する。プロジェクトマネジャーの川口淳一郎宇宙機構教授は「空っぽではなく、小惑星の試料がある可能性が残ったので喜びたい」と話した。

     今後、電子顕微鏡の観察などから宇宙由来の物質である可能性が高い微粒子を抽出。早ければ8月、遅くとも10月には、各地の研究者に渡し、さらに詳しい分析をしたいとしている。小惑星の物質と確認できるのは数カ月から半年後となる見通し。

     宇宙機構は、先月24日から相模原市の施設で容器の本格的な開封作業を開始。まだ容器の一部しか観察できておらず、さらに試料が見つかることが期待できるという。開封に当たっている向井利典宇宙機構技術参与は「カバーに見えるちりは白っぽい特徴などから、地球のものの可能性が高そうだ」としている。

      【共同通信】