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【社会】

はやぶさ カプセル内に微粒子

2010年7月5日 夕刊

 宇宙航空研究開発機構は五日、探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセル内に少量の微粒子が入っていたと発表した。顕微鏡による観察で確認したが、打ち上げ前に地上の微粒子が混入している可能性もあり、小惑星「イトカワ」の物質がこの中に含まれているかどうか精密分析を進める。

 宇宙機構によると、微粒子が入っていたのは、二重構造になっている試料容器の内側にある採取容器(直径五センチ、高さ約六センチ)。採取容器の壁に付着していた。微粒子の中にイトカワの物質があるかどうか確定するまでには数カ月かかる可能性もある。イトカワの物質なら月以外の天体に着陸して試料を持ち帰った世界初の例となる。

 

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