最終更新: 2010/07/07 01:24

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参院選 普天間からは移設反対派、容認派双方から失望の声が上がっています。

参議院選挙を前に、1カ月前、日本中の注目を集めた沖縄・普天間からは失望の声が上がっています。

アメリカ独立記念日である4日、沖縄・普天間基地のゲート前で、国政美恵さん(55)が基地返還への思いを歌に乗せ、座り込みを行った。
国政さんは「わたしたち、せっかくの日曜日をこんなことに使いたくないんですよ。おうちにいて、家族と一緒に過ごしたいのに」と語った。
国政さんは5月4日、鳩山前首相が沖縄を訪問し、県内移設を表明した際、SPに制止されながらも詰めより、手紙で直訴した。
国政さんは「(手紙で訴えたことは?)沖縄には絶対無理ですからと。鳩山さん(前首相)が悪いとは今でも思っていない。もっと議論したかった」と語った。
しかし鳩山前首相は、辺野古への移設表明後、辞任した。
続く、菅首相は就任早々、沖縄を訪問したものの、「沖縄のご負担が、アジア太平洋地域の平和と安定につながってきたことに、率直にお礼の気持ち」と述べた。
国政さんは「(菅首相は沖縄に)感謝しますって、普通は言わないですよね」と語った。
民主党は、衆院選のマニフェストでは「在日米軍基地見直し」と明記していたが、今回は「日米合意に基づき沖縄の負担軽減」と変化させた。
自民党は「(在日米軍の)抑止力の維持を図るとともに、日米同盟の一層の深化を図る」とし、その他の主要政党も普天間問題を公約に掲げている。
しかし、FNN世論調査では、普天間問題などを争点に最重要視する人はわずか2.2%だった。
沖縄県の仲井真知事は「(普天間問題は)日本国では、ほとんど終わってるんじゃないですか。だけど、沖縄では、まったく終わっていない」と述べた。
国政さんは「これでもう、普天間の問題は終わったと思っているんですか?」と語った。
一方、普天間の周辺住民は「なかなか選挙カーが時間をおいてしか来ない」、那覇市民は「あまり(選挙戦が)盛り上がらないですよね」などと語った。
選挙区の主な立候補者は、県内移設反対を訴え、民主党は全国で唯一、候補者を立てなかった。
普天間の周辺住民は、民主党について、「逃げているとしか思えない」と語った。
一方、辺野古移設容認派からも失望の声が上がっている。
地元の建設業などで組織する容認派の1人・許田正武さんは、一度は外していた推進協議会の看板を、菅政権発足後に新たにかけ替えていた。
許田さんは「国にアピールします。あぐらをかいて待っているわけにはいかない」と語った。
地元業者が参加できる、埋め立て方式などを働きかけるというが、危機感をあらわにしている。
許田さんは「結局、沖縄はあと回しですか。(選挙後の)8月に工法を決定したときに、また騒ぐんですか。もてあそばれているような」と語った。
沖縄の声に各党がどう耳を傾けていくのかが注目される。

(07/06 18:55)


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