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無観客試合「口蹄疫阻止を優先」 高校野球決勝28日に2010年07月07日 「全国でも聞いたことはないと思います」――。16日に開幕予定の第92回全国高校野球選手権宮崎大会(県高野連、朝日新聞社主催)について、県高野連は6日、異例の「無観客試合」で実施することを決めた。松山孝太郎会長は「熱心に支援をしてくれる人々には大変申し訳ないが、口蹄疫(こうていえき)の感染拡大阻止を優先した」と話した。決勝は27日から1日ずらし28日に行う予定だ。 宮崎市の農場で4日、新たに口蹄疫に感染した疑いのある牛が確認されたことを受け、県高野連は6日開いた緊急理事会で、開幕は16日のままとし、期間中、原則として一般の観客を球場に入れない「無観客試合」とすることにした。 例外として、試合のある学校のベンチ入りしない野球部員と、全部員の保護者(原則として父母)は入場・見学を認め、入場料は取らないという。保護者には、学校作成の「許可証」を渡し、許可証がなければ入場できないこととする。保護者は、学校単位で一緒に行動してもらうよう求める。 今回の新たな発生で、発生農場に近い宮崎市の生目(いきめ)の杜(もり)運動公園の閉鎖が継続され、公園内のアイビースタジアムも使用できない見通しとなり、会場を3球場から、主会場のサンマリンスタジアム宮崎と、ひむかスタジアムの2球場に変更。サンマリンでは序盤に1日4試合が続くなど日程が過密になるため、決勝戦を1日ずらした28日とする。 理事会後、猪股整理事長は「5月末から大会や練習試合が中止となり、球児は大変厳しい状況にあるが、試合をさせていただく機会を与えてもらったと思い、全力で悔いのないように頑張ってほしい」と厳しい表情で語った。 地方大会ニュース
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