宮崎県で口蹄疫の感染が深刻さを増す中、優勝した白鵬に宮崎牛1頭分の牛肉が贈呈された=23日午後6時12分、東京都墨田区の国技館、竹谷俊之撮影
口蹄疫(こうていえき)問題で宮崎県の畜産業が揺れる中、同県は大相撲夏場所(東京・国技館)千秋楽の23日、優勝した横綱白鵬関に「宮崎牛の肉1頭分」を県知事賞として贈った。同賞は宮崎牛のPRを目的に、1986年九州場所から毎場所、優勝力士に贈呈。今回は、風評被害を防止する効果にも期待がかかる。
一方、日本相撲協会からは宮崎県に支援金500万円が贈られた。前九州場所担当部長でもある出羽海事業部長(元関脇鷲羽山)から、土俵上で目録を手渡された同県の岡村巌・東京事務所長は「温かいご支援を励みにしたい」と話した。
この問題には白鵬も関心を寄せており、「(自身が会長を務める)力士会でも何かしたい、という希望はある」との考えだ。