宮崎での文化祭 ７校不参加に

口てい疫の問題が続く宮崎県では、高校生ら２万人が参加する全国高校総合文化祭が来月、予定されていますが、北海道十勝地方の７つの高校が、地元の酪農への影響に配慮して参加しないことを決めました。

「全国高校総合文化祭」は、全国各地から参加した高校の文化部の生徒が活動の成果を発表するもので、ことしは来月１日から５日間、宮崎県内で開かれます。宮崎県は会場での消毒の徹底など、口てい疫の感染防止対策をとって、このイベントを予定どおり開くことにしており、高校生と関係者あわせて２万人の参加を見込んでいます。この全国高校総合文化祭について北海道十勝地方の高校でつくる北海道高校文化連盟十勝支部は、宮崎県では口てい疫が終息しておらず、地元で盛んな酪農への影響を心配する保護者がいるとして、７つの高校の生徒、およそ９０人の参加を見合わせることを決めました。口てい疫を理由にした参加辞退は初めてで、宮崎県の実行委員会事務局は「残念だが、参加者側の判断で決めたことなのでやむをえない」と話しています。北海道の十勝地方では１０年前、宮崎県で口てい疫が発生したあと感染の疑いのある牛が見つかり、およそ７００頭が処分されています。