口てい疫感染“きわめて深刻”
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口てい疫感染“きわめて深刻”

7月5日 12時23分

4日、宮崎市で新たに口てい疫に感染の疑いがある牛が見つかったことについて、宮崎県の東国原知事は、きわめて深刻な事態だとして感染拡大防止と感染ルートの解明に徹底して取り組む考えを示しました。今月1日に行った非常事態宣言の一部解除は見直さない方針です。

宮崎県内では、これまで先月18日の発生のあと口てい疫の疑いのある家畜は見つかっていませんでしたが、4日夜、宮崎市内の農場で新たに感染の疑いのある牛1頭が見つかり、5日朝までに同じ農場で飼育されている16頭の牛がすべて処分されました。これを受けて宮崎県は5日午前、緊急の対策本部会議を開き、東国原知事は「きわめて重大、深刻な事態だと受け止めている。このままの状況では、いつまでも安全宣言はできない」と述べ、感染ルートを徹底して解明し、消毒の徹底など感染拡大の防止対策に全力で取り組む考えを示しました。また、会議の中では、県内全域の家畜の移動制限の解除については、当初の今月16日から、今月27日以降に先送りになるという見通しが示されました。会議のあと東国原知事は記者団に対して、今月1日に口てい疫の非常事態宣言を一部解除して家畜の移動制限区域の外では適切な消毒をすればイベントなどの開催は差し支えないとした措置について、「今回、発生した農場は移動制限区域の中にあり、非常事態宣言の一部解除の前に感染したとみられる」と述べて、一部解除は見直さないことを明らかにしました。