今日の定例記者会見では、その殆どが、民間種雄牛の対応に関する質問に費やされた。
県の対応としては、特措法に基づき、国に要請された通り、所有者に対して自主的処分をして頂くよう勧告を出させて頂いた(僕が直接手渡し)。今日がその期限である。
相手方の反応や対応を注視・把握し、それらを受けて県の対応を考えて行かなければならない。国としては、今のところ、特措法に基づいて殺処分する方向らしい。
考慮・議論のポイントは
①そもそも特措法は国が制定・施行し、ワクチン接種等は国家的危機管理の視点に立った国の方針であること。
②種雄牛(種畜)が持つ公共性・資産性の問題
③特措法(ワクチン接種・殺処分)に規定される「急速かつ広範囲にわたる口蹄疫の蔓延を防止するためにやむを得ない必要」が、今、あるのかどうか?
④周辺の、既にワクチン接種・殺処分に同意を頂いた方々との公平性・平等性の問題
⑤国の特認を頂き、既に特例扱いで救済した県の種雄牛との公平性・平等性・バランスの問題・・・・・・・等
難解な問題である。今回のこの口蹄疫問題は様々な難問を孕んでいる。
8月1日から開催予定の全国高校総合文化祭に、北海道・十勝地方の7高校が参加を見送るらしい。
十勝地方も大畜産地帯であるから、気持ちは良く理解出来る。他の都道府県にご心配・ご迷惑をお掛けしていることに、今更ながら、本当に申し訳無いと思う。
しかし、返す返すも、残念である。