航空会社の客室乗務員=キャビンアテンダントは、憧れの仕事のひとつです。
福岡市の私立大学では、講義の一環として、実際に飛行機に乗ってその仕事を体験する取り組みを続けていますが、今年は、夢をかなえて客室乗務員となった先輩が指導に当たりました。
●九州産業大学の学生たち
「すごいね。大きい。やばい」
北九州空港を訪れた九州産業大学の学生たち、これから「航空業界実践研究」という講義を受けます。
●質問する学生
「羽についている、ちっちゃな棒はなんですか?」
●答える人
「あれは、機体に溜まる電気を逃がしてるんですよ」
講義の前には、機体の前で写真撮影。
気分はすでにCAです。
機内では、現役のキャビンアテンダントから直接指導を受けますが、今年は学生の思いも特別です。
スターフライヤーの氏原小麦さん(22)。
九産大出身で入社2年目ですが、3年前にこの講義で学び、夢をかなえた一人なのです。
●スターフライヤーCA・氏原小麦さん
「内定を頂くまでのモチベーションを、ずっと保つことが出来たのはこの講義のおかげだったと思います」
憧れの先輩の指導に、学生たちも真剣な表情です。
●質問する学生
「お客様に気をつける一番のポイントって何ですか?」
●氏原さん
「こぼさないことが一番なので、渡すときに、どなたに話しかけているのか、どなたにお渡しするのかを明確にしないと」
学生たちは、一時間半のフライトの間に機内サービスについて学びます。
次は、学生たちがCAになって、習ったことをさっそく実践するのですが、なかなかスムーズに言葉が出てこないようです。
●体験した学生
「女性の花の仕事ってずっと考えていて、実際に会ってみて本当にかっこいいと思ったし、少しでも近づけたらいいなと思います」
「(先輩を見て)難しいことじゃなくて、身近に、がんばれば叶うんだって思いました」
●氏原さん
「実際に客室乗務員と触れ合ったことで、私もなれるんだ、私もなろうと思ってくれたらいいなと思います」
キャビンアテンダントとして大空へ羽ばたくことを夢見る学生たち、現場で活躍する先輩の姿は、夢の実現への思いを一層強くさせたようです。