NHK苦渋の選択、大相撲生中継せず 

日本相撲協会との会談を終え、大勢の報道陣に囲まれながら引き上げるNHK・福地茂雄会長(中央)=東京・NHK(撮影・開出 牧)
日本相撲協会との会談を終え、大勢の報道陣に囲まれながら引き上げるNHK・福地茂雄会長(中央)=東京・NHK(撮影・開出 牧)

 NHKの福地茂雄会長は6日、東京・渋谷の同局で会見を開き、11日初日の大相撲名古屋場所の生中継を行わず、午後6時台に20数分間のダイジェスト番組を放送することを発表した。中止を決めた大きな理由は視聴者から「中継を中止するべき」という声が殺到したことに加え、日本相撲協会が新たに設立するガバナンス委員会のメンバーや方向性が明確でないことなどとした。福地会長は「われわれにとっては苦渋の選択。こうしてでも国技の相撲の灯を消さないことが大事だと思った」と説明。「相撲協会が待ったなしの改革に取り組むことを強く要望します」と話した。大相撲中継を予定していた枠は現在の定時番組を放送する予定。

(2010年7月6日)

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