(CNN) 暫定政府軍とイスラム武装勢力の交戦が続くソマリアの首都モガディシオで5日、反政府デモが行われた。デモ参加者には、全身を覆う衣服を身につけ、ライフル銃を手にした女性の姿もあった。
デモ参加者らは英語のプラカードを掲げ、政府を支援する平和維持部隊のアフリカ連合ソマリアミッション(AMISOM)が市民を殺害していると訴えた。
モガディシオではこのところ、イスラム武装勢力と政府軍との衝突で数十人が死亡しており、2日には親政府派のデモも行われた。
同国では1991年以降、政情不安が続いている。現在は、アルカイダとつながりを持ち、より厳格なイスラム法の実践を目指すイスラム武装勢力アルシャバブが戦争をしかけ、アハメド大統領の暫定政府が国連の支援を受け、これに対抗している状態だ。
アハメド大統領は2006年に6カ月間、実権を握った「イスラム法廷連合」軍の指導者の1人。連合軍にはアルシャバブも参加していた。連合軍はその後、エチオピア軍に倒された。
2009年初頭、現在の暫定政府がアフリカ連合平和維持部隊の支援を受けて実権を握り、エチオピア軍はソマリアから撤退した。
アルシャバブは現在、ソマリア中部・南部に加え、モガディシオの広域で勢力をふるっている。アルシャバブは西部に住むソマリア人にも接近し、インターネットを通じてイスラム教徒の若者をジハード(聖戦)に駆り立てている。
国連難民高等弁務官事務所の推計では、今年20万人以上のソマリア人が家を追われたとされるが、検問が厳しく交通手段も確保できないため、大半が国内にとどまっているという。