県警は、暴力団や薬物・拳銃事件の取り締まり強化月間(5月10日〜6月9日)の結果をまとめた。薬物や恐喝事件などに関与したとして暴力団関係者382人を逮捕した。昨年の強化月間中に比べ、67人少ない。
県警は今回、指定暴力団山口組弘道会を中心に、中枢幹部や活動が活発な幹部の摘発に特に力を入れた。
逮捕者の内訳は暴力団構成員が74人で、残りは周辺者。全体のうち、薬物事件での逮捕者が最多の163人。このほか、恐喝事件で56人、窃盗事件で45人などだった。主な事案は、無登録で貸し付けるなどしたとして、貸金業法違反と出資法違反容疑で、弘道会系組長らを逮捕した事件など。
強化月間中、暴力団関係者らに出した中止命令は52件。暴力団の威力を示して金品を要求したケースなどで、命令件数は昨年(24件)より大幅に増加した。
暴力団関係者以外を含めた薬物事件全体の摘発者は、265人(昨年比39人減)。覚せい剤1085グラム、大麻428グラムを押収した。
拳銃の押収は、昨年より4丁多い11丁。インターネットオークションに出品されていた改造エアガンなどを摘発した。
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