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白鵬も謝罪「心からおわびを申し上げます」

賭博への関与を認め、謝罪する横綱・白鵬(左端)ら力士たち
賭博への関与を認め、謝罪する横綱・白鵬(左端)ら力士たち
Photo By 共同

 日本相撲協会は4日、名古屋市内のホテルで臨時理事会と評議員会を開き、野球賭博に関与した力士と親方ら27人の氏名と、それ以外の賭博に関した全協会員49人の氏名を公表した。会見では武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)と野球賭博に関与した27人が謝罪。さらに、残りの49人を代表して横綱・白鵬(25=宮城野)が全国の相撲ファンに謝罪し、出直しを誓った。

 横一列に並んだ力士たちの中央に立った横綱・白鵬は、処分不要とされた49人の協会員の代表として謝罪の言葉を述べた。「全国の相撲ファンの皆さまに、心からおわびを申し上げます」。紅潮した表情には、自らの行為を謝罪する気持ちだけでなく、揺れる協会の看板としての複雑な思いが交じっていた。

 協会の当初の方針では、名古屋場所を謹慎させる者以外の公表は野球賭博関与者に限定するはずだった。だが、3日の理事会メンバーによる打ち合わせで、賭博に関与した全協会員の氏名を公表し、その全員で謝罪することを決定。特別調査委員会のメンバーで弁護士の村上泰氏は「社会からの逆風が強く、このままでは名古屋場所が開催できないと判断した」と急転の理由を説明した。

 白鵬らの謝罪会見に先駆けて、同じ会場では武蔵川理事長が野球賭博に関与した27力士とその師匠とともに頭を下げた。「度重なる不祥事を起こして、多大なるご迷惑をおかけしたことを心よりおわびします」。自らを7、8月の2カ月で30%の減俸、ほかの協会幹部を2カ月で10〜20%の減俸とすることも決めた。

 当初、申告者は厳重注意にとどめるとしていた武蔵川理事長は、今回の氏名公表に関し「個人の発言としては責任を感じている。それを含めてもこの際、ウミは出し切らないといけないと思った」と心境を吐露。謹慎期間が解ける7月26日から復職する見通しだが、自らの進退については「きれいな協会になるように、新しいレールが敷かれるようになれば、いつでも自分の責任は取ります」と辞任する覚悟も示した。

 5日には遅れていた番付発表が行われる。名古屋場所開催ありきのドタバタ対応の是非はともかく、ようやく本場所まであと1週間のところまできた。険しい顔で会見場を後にした横綱・白鵬は、32まで伸ばした連勝記録以上の重圧と闘いながら、初日を迎えることになる。

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