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協会渋々受け入れ…理事長代行、結局は外部有識者

武蔵川理事長(左)の横であいさつする村山弘義理事長代行
武蔵川理事長(左)の横であいさつする村山弘義理事長代行
Photo By スポニチ

 【大相撲 賭博問題】日本相撲協会は臨時理事会で、弟子の野球賭博関与で名古屋場所を謹慎する武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)に代わる理事長代行に、元東京高検検事長の村山弘義外部理事(73)の就任を決めた。村山氏は「外部理事のときに尽力したが、不祥事を防げなかった。職務を果たせなかった償いの意味で代行を引き受けた」と話した。

 3日に愛知県体育館で行われた協会幹部の打ち合わせでは放駒巡業部長(元大関・魁傑)を推薦する意見が出ていた。だが、理事会の冒頭で武蔵川理事長は村山氏指名の意向を示した。疑問を訴える声に、理事長に近い理事が「文科省の先生から指導があった」と言い放ち、「放駒案」は提案されなかった。ある理事会メンバーは「理事会前に出羽海(事業部長)さんから(個人的に)話があり、文科省から強く言われているので」と村山氏を支持するよう求められたことを明らかにした。特別調査委メンバーは「文科省のいいなりですよ」と自虐的に笑った。

 協会内では村山氏が理事長代行に内定するや反発の声が上がった。理事長の職務には初日と千秋楽の「協会あいさつ」と幕内優勝者への天皇賜杯贈呈があり、ある理事は「相撲経験のない人が土俵に上がって公式行事をするのはどうなのか」とこぼしていた。表面上は調査委の勧告を受け入れての理事長代行誕生だったが、実はゴタゴタの末の決着だった。

 ≪文科相、リーダーシップ期待≫川端達夫文部科学相は、理事長代行に村山外部理事を決めたことについて「協会運営の立て直しのため、強力なリーダーシップを発揮することを期待したい」との談話を発表した。力士の大麻所持事件や時津風部屋の力士暴行死事件など不祥事が相次いだことを含め「相撲協会が統治能力を大きく欠いている状況にあり、協会執行部の責任は重大」と指摘。その上で「名古屋場所を協会改革のスタートと位置付け、徹底した努力を求めたい」とした。

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