宮村幸延さんの遺影を横に、映画「命果報〜玉砕場からの証言」について語る朴寿南さん=7日、県庁内
2007年3月完成予定で、慶良間諸島やサイパンでの「集団自決」の証言を追ったドキュメンタリー映画「命果報(ぬちがふう)〜玉砕場からの証言」(仮題)の撮影が終了し7日、映画監督で在日朝鮮人2世の朴寿南(パクスナム)さんらが記者会見した。
朴さんは渡嘉敷島への従軍慰安婦の強制連行を取り上げた「アリランのうた 沖縄からの証言」の制作者で今回が3作目。40人以上の証言を収録した。
慶良間島の「軍命による集団自決」の存否が争われている大阪地裁の訴訟では「軍命はなかった」とする趣旨の念書が提出されている。映画では、念書を書かされたとする故・宮村幸延氏が「朝から酒を飲まされ、有利になりますよと交渉された」と証言する場面も収録された。
念書には「集団自決は当時村役場助役の命令」と記されているが、会見に同席した與儀九栄元座間味村長は「助役に命令を出す裁量はない」と否定した。
朴さんは「裁判のための映画ではないが、歴史を改ざんし、死の尊厳をおとしめるわけにはいかない。真実を表現したい」と話し、「いかに惨劇に追い込まれたか、犠牲者の恨(はん)を晴らし、死に残った人々がいかに戦後61年を生きたのか、映像の叙事詩になる作品」と報告した。
作品は約2時間の2部構成で1部は離島、2部は本島の戦争体験者の証言を基に編集。自主上映で座間味、渡嘉敷から上映する予定だ。
次の記事:>> 今日の記事一覧
今月の記事一覧
最近の人気記事
Photo History
琉球新報掲載写真でつづるオキナワの歴史
しんぽう囲碁サロン
世界中の囲碁ファン会員と対局
ライブカメラ
琉球新報泉崎ビルに設置したライブカメラ
りゅうちゃん商店
ウェブサイトからも購入可能に!
ちょBit
新報パーソナルアド
ウイークリー1
沖縄県内・県外就職・求人情報ニュースサイト
琉球新報の本
琉球新報の本がネットでも購入できます
週刊レキオ
生活情報満載の副読紙。毎週木曜お届け
新報カルチャーセンター
130講座 学ぶ楽しさがいっぱい
新報ローカルブログ
ミニコミ紙連動のローカル情報
〒900-8525 沖縄県那覇市天久905
紙面・記事へのお問い合わせは、読者相談室までどうぞ。
電話098(865)5656 (土日祝日をのぞく平日午前10時〜午後4時)
©The Ryukyu Shimpo
本ウェブサイト内に掲載の記事・写真の無断転用は一切禁じます。すべての著作権は琉球新報社または情報提供者にあります。