政調費で官能小説?「レシート間違い」と福岡県議
7月6日6時29分配信 読売新聞
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政務調査費で購入したことが判明した書籍 |
議長に提出した収支報告書に添付されたレシートの識別番号から判明した。議員たちは「官能小説のことは記憶にない」「流行本を読むことは世情を知ることにつながる」などと釈明している。
福岡県議会は、収支報告に書籍名の記載を義務づけておらず、レシートや領収書を張っているだけのケースが目立つ。
しかし、大手書店などのレジで発行されたレシートには「ISBN(国際標準図書番号)」と呼ばれる10〜13けたの番号が記され、書店のホームページなどから書籍名が特定できる仕組みになっている。
読売新聞が収支報告書を開示請求し、レシートの番号をもとに調べたところ、政務調査とは無関係とみられる時代小説や太極拳の本、ライトノベルと呼ばれる若者向け小説などを4議員が計30冊(計約3万6000円)買っていた。
このうち、冨原茂昭議員(66)(民主・県政クラブ)と後藤元秀議員(60)(自民党県議団)のレシートには、官能小説が1冊ずつ含まれていた。
冨原議員が提出した「素人手記ひとつ屋根の下〜禁断の記憶」という本のレシートには、「炭坑と強制連行」と手書きされ、別の本を買ったかのようになっていた。
冨原議員は「記憶にないが、何らかの理由で別のレシートが混入したのかもしれない」と説明している。
後藤議員のレシートには「六人の女新入社員『特別指導』」という書籍があった。
後藤議員は「買った覚えはない。前の客のレシートを間違ってもらったのではないか」と話した。
このほか、高橋雅成議員(52)(公明党)は村上氏の小説などを購入したことを認めたうえで、「大流行した小説や若者が好む書籍を読むことは、世情や市民の考え方を知ることになる。おかしな支出だとは考えていない」と語った。
◆政務調査費=地方議会の調査研究活動を充実させるため、議員報酬とは別に支給される経費。通常は、会議場所の賃料や視察活動、通信費などに使うことが多い。支給額や使途基準、領収書の添付義務などは自治体によって異なる。福岡県議会では各会派に対して所属議員1人あたり月50万円の額が支給され、2009年度分からレシートを含む領収書の添付が義務づけられた。
最終更新:7月6日6時29分
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