デビュー10周年の歌手・倖田來未(27)が4日、横浜スタジアムで全国ツアーのファイナル公演を行い、その模様がスカパー!の3D専門チャンネルで生中継された。3Dライブがテレビで生中継されるのは日本で初めて。カメラに向かって放水するなど、立体感を意識した演出を織り交ぜて、「皆さんに出会えてうれしく思います!!」と史上初の3Dステージ中継を全国のファンに届けた。
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“飛び出す歌姫”が横スタの2万5000人と、全国のお茶の間のファンを魅了した。開演と同時に、倖田が乗った四輪駆動車(ジープ)が、映画「ジュラシック・パーク」をイメージしたセットの岩壁をぶち破って登場。ステージにはティラノザウルス、トリケラトプスなど巨大な恐竜5頭も出現し、3D仕様のド迫力で暴れ回った。
倖田はテレビ画面越しに見るファンに立体感を届けようと、カメラに向かって走ったり、水鉄砲ならぬ水マシンガンで放水したりと大はしゃぎ。客席中央に設けたステージ全体が噴水になるような演出もあり、使用した水は30トンに上った。アンコールでは10メートルの高さで宙づりになるなど、次から次へと迫力満点の演出が続いた。
国内初となる3Dライブのテレビ生中継のため、会場内には、12台の3Dカメラを配備。スカパー!がサッカーW杯の3D中継で使用しているのは8台で、はるかに上回る台数のカメラを駆使し、より立体的な映像を届けた。
途中、大粒の雨が降り出したが、これもステージの奥行きを感じさせる野外ライブならではの“自然の演出”に。「ヤバイね!!最高の思い出やな。もっと降れ〜、雨!!」と天の恵みに感謝。コンサートのラストでは「今回のコンサートができたのも、成長の証しかな。昔は3人のお客さんを前にライブやってたのに、雨の日にも足を運んでもらえるようになった」と涙でファンに感謝した。
ニューシングル「Gossip Candy」(7日発売)の収録曲「Lollipop」など37曲を熱唱。露出度満点のロングドレスなど9変化で、3Dステージを熱く盛り上げていた。