イスラエル首相「謝罪せぬ」 支援船事件で断言【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザへの支援船をイスラエル軍が急襲、トルコ人乗船者9人を射殺した事件について、イスラエルのネタニヤフ首相は2日「謝罪することはできない」と断言、トルコ政府の謝罪要求をあらためて拒否した。イスラエルのテレビ局チャンネル1のインタビューに答えた。 事件後、トルコとイスラエルの関係は急速に悪化。トルコのダウトオール外相は6月30日、両国関係改善のためイスラエルのベンエリエザー通産相と秘密会談し、謝罪と事件被害者への補償、国際調査団受け入れなどを要求していた。 ネタニヤフ氏は、イスラエル兵が9人を射殺したのは「自らを殺そうとした暴徒に対する自衛」だったと述べ、正当性を強調した。 一方で「関係悪化を食い止めることはトルコにとってもイスラエルにとっても重要だ」と述べ、秘密会談実施を評価したが、補償は「議論の対象にもなっていない」とし、応じる考えがないことを明らかにした。 事件の経緯についてはイスラエル側と乗船者側の言い分が対立しているが、イスラエルは国際調査団の受け入れを拒否し、自国主導の独自調査委員会を設置。国際社会の反発が強まっている。 【共同通信】
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