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AKB“海外48”の第一歩

 レッドカーペットに登場したAKB48=米ロサンゼルス
 レッドカーペットに登場したAKB48=米ロサンゼルス

 人気アイドルグループAKB48が1日(日本時間2日)、米ロサンゼルスで、米最大級のイベント「アニメ・エキスポ2010」に特別ゲストとして登場し、ノキアシアターでライブを行った。日本でのライブは毎回、超満員だが、7100人収容の会場は、約半分の3000人ほどの客入り…。メンバーが口々に悔しさをにじませる中、総合プロデューサーの秋元康氏(54)は「AKBも(05年の)発足当時は7人しか観客がいなかった。これが“海外48”の第一歩です」と、世界戦略を明かした。

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 開演の時間を迎えても、半分ほどが空席だった。日本と現地のファン約100人が前列でAKBコールを繰り返しても、多くの観客は座席に座ったまま。超満員のファンが総立ちになって声をからす日本とはあまりに違い、メンバーも戸惑いは隠せなかった。

 しかし、海外の洗礼ともとれる光景に、秋元氏は「(AKB48の専用劇場がオープンした)2005年12月8日と同じことを考えればいい。公演回数を重ねることで、ここまで成長してきた」と平然。さらに「きょうは“海外48”の第一歩。365日やれば、必ずこの会場も満員にできる」と自信さえのぞかせた。

 AKBは、昨年9月に米ニューヨークで、千人規模のライブハウスでの公演を成功させた。この日の会場には、NY公演で魅せられたリピーターの観客もおり、秋元氏は「きょうの観客も最初はポカーンとしていたけど、それが大事」と、いい感触をつかんだ様子だ。

 セクシーな女性がもてはやされる米でも、日本の正統派アイドルは浸透するはず。さらに、イタリア、キューバ、ロシアなど7カ国からもAKBに公演オファーが寄せられているという。

 海外を意識し、出演したAKBのメンバー16人もライブでのMCはすべて英語。全15曲中「大声ダイヤモンド」など2曲は英語バージョンで披露した。新センター・大島優子(21)は「(空席の目立つ客席に)奮い立たせられました。そう思うことが久しぶりだったし、そう思えることがうれしかった」と前向きに話す。日本へと持ち帰る悔しさは、世界に羽ばたく未来のAKBの糧になるだろう。






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