はやぶさ カプセルに微粒子2個
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はやぶさ カプセルに微粒子2個

7月5日 19時15分

地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルから、これまでに1ミリの100分の1ほどの大きさの微粒子が2個、回収されたことがわかりました。宇宙航空研究開発機構は、さらに回収を続けるとともに微粒子が小惑星「イトカワ」の物質かどうか、詳しい分析を進めることにしています。

カプセルの中で確認されたのは、1ミリの100分の1ほどの大きさの微粒子2個で、カプセル内部の容器の壁に付着していることが顕微鏡による観察でわかり、特殊な針で拾い上げて回収したということです。カプセルの中には、打ち上げ前に数百個を超える数の地球上の微粒子が混入したとみられていますが、イトカワの物質が含まれている可能性もあり、宇宙航空研究開発機構は、さらに回収を続けるとともに詳しい分析を進めることにしています。宇宙航空研究開発機構によりますと、分析は国内外の研究者にサンプルを配り、地球上の物質や、いん石と比較するなどして行うということですが、微粒子の回収には時間がかかるため、詳しい分析を始めるまでに少なくとも1か月以上かかるということです。また、今回の調査で、容器の外側の部分に肉眼でわかる1ミリ余りの大きさの物質が10個以上確認されましたが、これらについては、形や色などから地球上で混入した可能性が高いとしています。記者会見した宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授は「カプセルの中が空っぽでなかったことはイトカワの物質が入っている可能性を残したということで、予断を持たずに分析していきたい」と話しています。