遺影を抱え涙を流すソ・ジソブ(共同)
6月30日に自殺した韓流スター、パク・ヨンハさん(32)の遺体が2日早朝、安置されているソウル市内のカトリック大ソウル聖母病院の葬儀場から出棺された。葬儀場には、日本から駆け付けた喪服姿の女性ファン200人以上も参列。2日にコンサートが開かれる予定だった神戸市内の会場にもファンが続々と集まり、急きょ献花台が設けられるなど、日韓のファンが、涙で最後の別れをヨンハさんに告げた。
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午前6時(日本時間同)にヨンハさんのひつぎが葬儀場の出入り口に運ばれてくると、ファンからは「ヨンハ!」と悲鳴のような声が上がった。笑顔の遺影を持ち、親友の俳優ソ・ジソブ(32)が大粒の涙を流しながら歩みを進めた。ひつぎが乗せられた霊きゅう車に、ファンたちは泣き叫びながら駆け寄り、一時騒然とした雰囲気に。車にほおずりをする人の姿も見られた。
「アイ・ラブ・ヨンハ」と書かれたTシャツとブロマイドを手に見送った東京都の主婦(74)は「人間性を含めてすべてが好きだった。安らかに眠ってほしい」と涙を浮かべた。また、寄せ書きを持って訪れた女性(45)は「彼のおかげで多くの人と出会うことができた。ありがとうと言いたかった」と話した。
ヨンハさんの遺体はソウル市内のテレビ局各社や幼少期を過ごした場所、所属事務所前などを回り、同市郊外で火葬。遺骨は墓地に運ばれ、ヨンハさんの最新アルバム「STARS」の収録曲が流れる中、埋葬された。墓地には日本でのスケジュールを中断して急きょ帰国した歌手のリュ・シウォン(37)ら多くの芸能人の仲間も駆け付けた。
韓国メディアによると、1日に釜山市内の主婦(49)がヨンハさんの“後追い自殺”をしたことも判明するなど、衝撃は広がっている。