女子シングルスで2年連続4度目の優勝を果たしたセリーナ・ウィリアムズ=オールイングランド・クラブ(AP=共同)
「ウィンブルドン第12日」(3日、ロンドン郊外)
女子シングルス決勝で第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(28)=米国=が四大大会初優勝を目指した第21シードのベラ・ズボナレワ(ロシア)を6‐3、6‐2で下し、2年連続4度目の優勝を果たした。S・ウィリアムズは全豪オープンに続く今季四大大会2勝目で、四大大会の通算勝利数を歴代単独6位の13に伸ばした。優勝賞金は100万ポンド(約1億3300万円)。
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女王は挑戦者のほころびを見逃さなかった。
第1セットの第8ゲーム。セリーナが会心のパッシングショットを決め、ブレークに成功。それまで必死に耐えていたズボナレワががたがたと崩れていった。勝利への執着と衰えを知らないパワーを武器に、女王がその地位を守った。
4度目の頂点に立ったセリーナは表彰式でネックレスを見せ「ビーナスに借りたけど、もう返したくないわ」。2年間は2人で決勝を戦い、ダブルスを含め姉妹でタイトルを独占してきた。「ビーナスがいなくても、モチベーションに変わりはない」と話していたが、こっそりと姉の力を借りていた。
(2010年7月4日)