◆日本ハム2−1楽天
力で相手をねじ伏せた。日本ハムのダルビッシュが、楽天打線を被安打5、1失点に抑えての完投で今季8勝目。国内では自己最速となる155キロもマークした。
序盤から剛速球を連発した。投げた132球のうち、150キロ台は37球を記録。圧巻は2回2死一、二塁、楽天・中村真の打席だった。この日の35球目。空振り三振に仕留めた外角高めは「155」。2007年に計測した国内自己記録154キロを3年ぶりに更新した。
両リーグトップの防御率を誇るダルビッシュ。初回に味方が挙げた2点があれば、鬼に金棒だった。要所で140キロ台の新球「高速チェンジアップ」も織り交ぜ、計10奪三振の力投。「コントロールはよくなかったけど、それを補える球威があった。だから、どんどん乗っていきますよね」と声を弾ませた。
155キロの国内自己最速更新については「(球速表示を)見ましたよ」としながらも、2009年の第2回WBCでは自己最速の100マイル(約161キロ)を計測しており「まあ、160キロ出したことあるし…」とにやけてみせた。
Kスタ宮城では2007年8月29日の楽天戦以来の勝利。仙台は東北高時代に3年間過ごした思い出の地でもあり、「なかなか仙台ではいいところをみせられなくて、楽天さんにやられているのできょうはよかった」。懐かしそうに目を細めた。チームもわずか1日で勝率5割に復帰。ダルビッシュさまさまの一日となった。 (鶴田真也)
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