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【プロ野球】

青木が1000安打 イチローに次ぐ史上2位ペース

2010年7月5日 紙面から

 打った瞬間、ヒットと分かる打球が左中間に伸びる。外野を転がる打球を見ながら青木は悠々と二塁へ。通算1000安打は2点を追う6回2死走者なし。中日の平井のシュートを逆方向に運ぶ巧打。ヤクルトは今季初の6連勝を逃したが、青木は足踏みすることなく区切りの記録に到達した。

 「プロの世界で1000本打てたことはうれしいです。プロ入り時点では思いもしなかった数字。大きなけがなくやれたおかげです」

 青木が汗をぬぐった。通算770試合での達成はイチロー(当時オリックス)の757試合目に次ぐ史上2位のスピード記録。怪人ブーマー(元阪急など)の781試合を上回った。

 尊敬するイチローに近づこうと始めたことがある。今春からアイシングを控えるようになった。「オフに関節はアイシングしてもいいけど、筋肉は控えめにしたほうがいいと聞いた。氷の量を少なくしたり、直後に必ずお湯につかっています」。長くプレーしヒットを重ねるため、さらに体のケアに注意を払うようになったという。

 「ヒットが好きですから(笑)もっともっと打てるよう頑張りたい。通過点にできるように頑張りたい」。日課はビデオでのフォームのチェックと、自宅に作った素振り部屋でのスイング。先人イチローを遠くに見つめ、青木が打撃の道を極める。 (後藤慎一)

 

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