2日午前5時20分ごろ、恵庭市下島松のルルマップ川にかかるJR千歳線の鉄橋(高さ約10メートル)を札幌発五稜郭行きの電車が通過しようとした際、男性が逆さまで宙づりになっているのを、運転手が発見した。電車は男性がぶら下がっていた場所付近で急停止し、駆け付けた千歳署員らが男性を救助した。
同署によると、救助されたのは市内在住の男性(67)で、両足に軽いすり傷があったが、病院で手当てを受け、すぐに退院した。当時は泥酔していたため、ほとんど記憶がなく「気づいたらぶら下がっていた」と話しているという。
男性が酔って線路を歩くうちに誤って転落しかけたが、足の甲がちょうど橋の枕木に引っかかり、宙づりになったらしい。逆さまの状態が2~3時間続くと命の危険があるため、転んだのは電車が来る前の1~2時間以内だったとみられる。同署は列車往来危険の疑いもあるとみて調べている。
この騒ぎでJRは北広島-島松間の上下線で一時運転を見合わせ、ほしみ発新千歳空港行きの快速エアポートなど2本が部分運休。約150人に影響が出た。【円谷美晶】
毎日新聞 2010年7月2日 22時47分(最終更新 7月3日 0時41分)