宮崎県で家畜伝染病「口蹄疫」の被害が深刻化し、一般車両にも消毒への協力を求める非常事態宣言が出されてから一夜明けた19日朝、発生地域の新富町との境にある宮崎市佐土原町の国道10号には早速、消毒液を浸したマットが敷かれた。通行する車両は徐行を求められ、一帯では渋滞が発生した。
政府の口蹄疫現地対策チームが“防疫境界線”と位置付けた一ツ瀬川に架かる日向大橋のすぐそばに設けられた消毒ポイントでは、警察官が同市に入る車両すべてを徐行させ、マットの上を通過させた。朝の通勤時間帯とも重なり、消毒ポイントから橋の上まで長い車の列ができた。
同チームによると、一ツ瀬川に架かる残り5本の橋付近に加え、最北の発生地域となっている都農(つの)町と日向市を隔てる耳川に架かる3本の橋近くにも同様の消毒ポイントが設けられる。
=2010/05/19付 西日本新聞夕刊=