2010年5月10日 19時6分 更新:5月10日 21時41分
【ソウル大澤文護】韓国の金泰栄(キム・テヨン)国防相は10日、韓国海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」の沈没原因に関連して船体の切断部分や沈没海域の海底から検出された火薬成分が魚雷に使用される高性能爆薬「RDX」だったと発言した。
韓国記者団の質問に答えたもので、天安の沈没原因が魚雷によるものだった可能性が高まったことになる。しかし金国防相はRDXは第二次世界大戦後、多数の国で使用されている点から、成分検出だけで魚雷の製造国を特定することはできないと主張した。
聯合ニュースによると金国防相は「火薬成分と(現場付近で発見された)小さな破片が、魚雷と関係があるものかどうか分析しているが簡単な作業ではない」などと原因追究の難しさを強調した。
合同調査団は、これまで、船体の直近で「非接触水中爆発」が起きたのが沈没原因と発表し、魚雷の破片回収や火薬成分の検出に全力を挙げてきた。