2010年5月10日 14時17分 更新:5月10日 19時7分
日本サッカー協会は10日、6月11日に開幕するワールドカップ(W杯)南アフリカ大会に出場登録する日本代表23選手を発表した。MF中村俊輔(横浜F・マリノス)、GK楢崎正剛(せいごう)(名古屋グランパス)ら主力が順当に選ばれたほか、故障が癒えたばかりのGK川口能活(よしかつ)(ジュビロ磐田)が精神的な支え役を期待され、約1年3カ月ぶりで代表復帰した。
日本が初出場した98年フランス大会から4大会連続で選ばれたのは楢崎、川口の2人。成長著しい本田圭佑(ロシア・CSKAモスクワ)ら15人が初めてW杯メンバー入りし、5枠が充てられたFWは主軸の岡崎慎司(清水エスパルス)のほか、森本貴幸(イタリア・カターニア)、矢野貴章(アルビレックス新潟)らが選ばれた。
川口は昨年9月に右脛骨(けいこつ)を骨折してから公式戦に出場していないが、東京都内のホテルで会見した岡田武史監督は「第3キーパーという難しいポジションの中で、彼のリーダーシップは一目置かれている。彼の存在がこの大会を戦ううえで、どうしても必要と考えた」と説明した。FW陣に今季リーグ戦で無得点の矢野を加えたことは、前線からの献身的な守備を評価したうえで、「粗さはあるが、フィジカル、スピード、運動量に期待した」と語った。
日本は5月21日に国内合宿を開始し、スイスでの直前合宿を経て6月6日に南アフリカ入りする。本大会では1次リーグE組に属し、カメルーン、オランダ、デンマークと対戦する。【安間徹】
◆GK 楢崎正剛(34)=名古屋▽川島永嗣(27)=川崎▽川口能活(34)=磐田
◆DF 中沢佑二(32)=横浜マ▽田中マルクス闘莉王(29)=名古屋▽駒野友一(28)=磐田▽岩政大樹(28)=鹿島▽今野泰幸(27)=FC東京▽長友佑都(23)=FC東京▽内田篤人(22)=鹿島
◆MF 中村俊輔(31)=横浜マ▽稲本潤一(30)=川崎▽遠藤保仁(30)=ガ大阪▽中村憲剛(29)=川崎▽阿部勇樹(28)=浦和▽松井大輔(28)=グルノーブル▽長谷部誠(26)=ウォルフスブルク▽本田圭佑(23)=CSKAモスクワ
◆FW 玉田圭司(30)=名古屋▽大久保嘉人(27)=神戸▽矢野貴章(26)=新潟▽岡崎慎司(24)=清水▽森本貴幸(22)=カターニア
◆監督 岡田武史(53)