【北京・浦松丈二】中国新疆ウイグル自治区ウルムチでの大規模暴動発生から5日で1年を迎える。中国当局は暴動再燃を警戒してモスク(イスラム礼拝所)や公園などに武装警察を配置し、厳戒態勢を敷いている。
中国メディアによると、地元当局は6月20日~7月20日を特別警戒期間に設定。約4万個以上の高性能街頭カメラを使って不審者を監視している。また、学校などで愛国主義教育が強化され、ウイグル族の子供たちに中国語の「愛国歌」が教えられているという。
昨年の暴動では、当局発表で197人が死亡し、1680人が負傷した。暴動後、2000人以上のウイグル族らが連行され、30人以上が殺人、放火などの罪で死刑判決を言い渡された。
毎日新聞 2010年7月5日 東京朝刊